「あわうた」は、日本書紀、古事記よりもさらに古い、日本最古の叙事詩・歴史書ともいわれる「ホツマツタヱ」の中に記された、48音からなる5・7調の歌です。

「あ」から始まり「わ」で終わるため、「あわうた」や「あわのうた」と呼ばれています。

「あ」=天地の天、父
「わ」=天地の地、母


この「あ」と「わ」の二つの言葉のあいだに、森羅万象のすべてが含まれていると言われています。

【ホツマツタヱ】

今から約6000年前、クニトコタチが日本の原型(トコヨクニ)を現在の宮城県に建国したことに始まり、イザナギ、イザナミの時代を経て発展してきたことを回想した歴史書が「ホツマツタヱ」です。

それは、「古代やまとことば」で綴られた一万行に及ぶ叙事詩で、今から1900年以上前、第12代景行天皇(ヲシロワケ)に献上されたと言われています。(宮崎貞行著「アワ歌で元気になる 驚きのコトタマパワー」より)

イザナギとイザナミの時代、国の政事(まつりごと:政治・人民の統治、神・尊への祈り)の衰えが国民の言葉の乱れ、心の乱れにつながりました。

その言葉の乱れ、心の乱れを正しく整えるために、イザナギとイザナミによって作られ、広められたものが、「あ」で始まり「わ」で終わる48音からなる「あわうた」です。

この「あわうた」を広めることによって人々の言葉、健康、心が整うこととなり、民を安らかに治めることができたといいます。
 


政事の衰え、言葉の乱れ、心の乱れ・・・
これは、まさに現代の日本や世界の状態に通じるものでもあるのではないでしょうか。