神軍リクルーターロニサランガヤ合掌
大東亜戦争前、いよいよ日本に重大な危機が迫ったことを洞察したのでやむを得ず、昭和十四年から、日本がこのまま支那大陸に兵を進め、なおその上にもし英米と開戦すれば、数千の敵機は大挙して内地を襲い、当時殆ど木造家屋であった日本の大都会はたちまち焼き払われ、またソ連は不可侵条約を破棄して背後から殺到し三千年来ない大敗を招くから絶対に戦ってはならない、と。そして不戦必勝の対策を印刷物にして毎回数千通ずつ、当時の閣僚、参謀本部、大政翼賛会、その他各界の最高指導者に送付した。しかし、彼らはそれに耳を傾けず、遂に開戦して、その通りの大敗を招いてしまった。また戦時中も、あの厳しい言論統制の中で、その時々に最良の対策を印刷物で同様に配布しつづけたが、それも用いず、とうとう一億国民が総力を挙げて国を滅ぼす結果となったのだから、ゼロはたとえ一億集めてもゼロである。そのような状態から、一人でいかに正論を吐き、真理を説いても、大衆には分からないことを痛感し、それ以後は、よし、これからは一つ人の絶対出来ない大きな奇蹟を現わして、それを根拠にし、皆の注目をひき、それから話せば耳に入るかと思って、神国開闢以来初となる真の日本神道を開教したのである。