時間が解決してくれるよ。
心に深い傷を負った人が
よく言われる言葉。
つらい記憶は、時間をかけて
「心が抱えられる大きさ」へと
少しずつ整えられていく。
そのスピードは人それぞれ。
プロセスを少しでも早めたいとき、
ヨガの教えや心理学・脳科学の知識が
頼もしい味方になってくれる。
「心の器」を育てる
トラウマ研究の第一人者、
ベッセル・ヴァン・デア・コーク博士
(『身体はトラウマを記憶する』著)
らの研究によると、
心が深く傷ついたとき、
脳や神経系は過剰に緊張するか、
逆に無感覚になることが分かっている。
ヨガセラピーのアプローチは、
痛みを無理やり力づくで消し去ることではない。
身体の感覚を通じて、
痛みを無理なく抱えられる
「心の器」を少しずつ広げていくことだ。
痛みの大きさそのものは変わらなくても、
受け止める側の器が広がれば、
心全体に占める痛みの割合は
相対的に小さくなっていく。
心を楽にする3つのステップ
神経科学とヨガを統合した
トラウマ・インフォームド・ヨガで
大切にされているステップがある。
1. 内受容感覚(自己認識)を取り戻す
悲しみが深いとき、
ぐるぐる回り続ける思考に呑み込まれ、
身体の感覚を忘れがちになる。
そんな時こそ、ポーズの形にこだわらずに
「土台のどこに体重がかかっているかな?」
「息を吸ったとき、胸やお腹はどう動く?」
といった「良い・悪い」の評価ではない
純粋な感覚に意識を向けることで、
脳の「安全を感じる部位(島皮質)」を
再活性化させていく。
2. 「自分で選択する」体験を重ねる
当サークル《ヨガ・ヴィスタ》で
常に大切にしている
「自分だけのヨガ」という考え方は、
トラウマ研究の現場でも
最も重要視されている要素。
心が傷つく体験の本質は
自分ではどうにもできなかった、という
「圧倒的な無力感」と
選択の機会を奪われた、という
「コントロールの喪失」にある。
だからこそ、マットの上では誰かの指示に
無理に合わせる必要はない。
「今日はこのポーズをお休みしようかな」
「手を上げる代わりに、膝の上に置こう」
そんな風に、自分の限界や境界線を
自分の意思で決める。
この小さな選択の繰り返しが、
「私は自分で私を守れる」という
自分への信頼を取り戻すことにつながる。
3. 「振り子」のように少しずつ触れる
心の痛みに向かい合うプロセスは、
ヨガで少しずつポーズを深めていく感覚と
よく似ている。
身体が硬いときに、一気に無理やり
深めるのではなく
一瞬だけ自分の様子を確かめてみて、
厳しかったらすぐにポーズを緩める。
チャレンジングなことを少しだけ試して
必要に応じて、ブロックや椅子などの
プロップス(補助道具)を使用したり、
膝を曲げたり、腕を下げたりして調整する。
そんな「不快な感覚」と
「心地よい安全な感覚」の間を、
振り子のように行き来すると
神経系は「ここまでなら大丈夫だ」と
少しずつ安全な場所を学習して広げていく。
マットの外でも使えるヨガ哲学
伝統的なヨガ哲学にも
心の助けとなる教えがある。
・サクシ・バーヴァ(観察者の視点)
「私=悲しみそのもの」になるのではなく、
悲しみという感情が通り過ぎているのを
「静かに見守る私」として自身を眺めてみる。
・アヒムサー(非暴力・自分への優しさ)
痛みや不快感を感じたらすぐに引き返すことを
自分に許す自己慈悲の姿勢。
いまのあなたの心が置かれている
その場所にそっと寄り添うために
ヨガという道具を使う。
自分だけのヨガを大切に
誰かの正解に合わせるのではなく、
自身の身体の声に耳を澄ませる時間を
共に過ごしましょう ![]()
ベーシックヨガ ![]()
火曜日クラス
8月 4日 9:10-10:40
8月11日 9:30-11:00
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8月18日 9:40-11:10
8月25日 9:40-11:10
※全てオンライン参加可
パーソナルヨガ
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