娘と暮らしたその家は、娘と同い年。
お腹にいる娘との暮らしをイメージして、間取り、内装、庭を作って頂いた。

キッチンから家じゅうの気配を感じ取れて、庭を見渡せる。
明るく風通しが良く死角のない、
子どもが安心して遊べる家。

この家で娘と一緒に過ごす時間が、
最高の喜びだった。

買い物に不便な田舎暮らし。
娘を抱っこしておんぶして、
ハーネスつけて、追いかけて。
いつでもどこでも娘と一緒。

庭で畑仕事の合間に、
かくれんぼ、鬼ごっこ。
春は筍ほり、初夏は梅を収穫、
夏はビニールプール。
落ち葉の時期は銀杏拾い。
冬は雪かき。

誰にも頼れず孤独だったけど、
この家で過ごした日々が、
人生で唯一、平和な時期だった。
楽しかった。幸せだった。

この家が、
周囲の偏見や無理解から、
私たちを守ってくれた。
娘にとっても私にとっても、
この家が唯一の居場所だった。

あなたが居てくれて、
ほんとうに幸せだった。

なのに、私は、
この幸せを守れなかった。
最愛な娘を守れなかった。

4年前、あなたは児相に保護され、
以後、この家で父親を暮らしていた。

ゴミ屋敷となってからも、この家を出たくないと言っていましたね。

ママも本当はね、
大事なあなたと、この家で、
ずっと一緒に暮らしたかった。

あなたに酷い仕打ちをしてしまった上、
パパとやり直すことはあり得ない。
だから、この家に戻るという選択肢はなかったけど、
でも、また、新たに居場所を作って、
一緒に暮らしたかった。

亡くなる前日、あなたに伝えたかった。

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