太腿の側面がいつも痛い!というあなた。それはきっと中臀筋が弱いのが原因です。
お尻の一番上の外側にあるこのお尻の深部の筋肉は、あまり正しく使われず、弱化の傾向が強い身体の一部です。中臀筋は主に股関節を外転―つまり、脚を横に拡げる動きをしてくれる筋肉ですが、この筋肉が正しく使われないと、身体の他の部分に負担がかかってしまうのです。歩行を考えてみましょう。歩行には多くの筋肉が関わり、バランスをとりながら前進するわけです。中臀筋が弱いと、脚を踏み出した時に股関節の外転がうまくできず、同じ側の骨盤が持ち上がり、反対側の骨盤が沈みます。このようなバランスの悪い動きが続くと、骨盤がずれていき、身体に歪みが生じます。
身体を横から見ると、中臀筋の反対側、前側には大腿筋膜張筋という筋肉があります。中臀筋と隣同士になる筋肉ですが、中臀筋が使われないと、この小さな大腿筋膜張筋が酷使され、やがて腫れ上がっていきます。そして大腿筋膜張筋と繋がっている、太腿の側面にある腸脛靭帯(ITバンド)が緊張して痛くなったり、膝が内側に入って内股になりやすくなります。足首、膝、股関節が整合せず、やがて膝にも痛みが生じるでしょう。私の経験では、日本人は特にこの傾向が強いように思います。
デスクワークで何時間も座っていると、お尻の筋肉は硬直するばかりか、どんどん弱くなっていきます。そのままではなかなか元には戻りません。お尻の筋肉をYTUセラピーボール、YTUプラスボール、またはアルファボールで丁寧にほぐしていきましょう。
歩く時には骨盤の高さを観察してみてください。どちらか片側が上がってしまっていませんか?
ヨガチューナップ®のポーズ、「外転筋スタイド」で中臀筋を鍛えていきましょう。
詳しくは、最寄りのヨガチューナップ®認定講師から指導を受けるようにしてください。