杉浦貴之さんって知ってる？
今日は少し語ります。
※2018年に書いたブログ記事を
再編集しました。
そもそもの始まりは、雑誌「メッセンジャー」
旦那ががんに罹患し、
情報が欲しくてネットをさまよってたときに、
旦那が見つけてきました。
「メッセンジャー」っていう雑誌があるんだけど、取り寄せてくれないか？
と言われ、なんだかよく分からないけど言われるままに、取り寄せた雑誌。
そこには、がんが治った人の笑顔の写真が掲載され、
どうやって病と闘ってきたか、
武勇伝が書かれてあって。
私も旦那も、
その頃には結構いろんな本を
読んだりして勉強してたから、
あっこの治療法知ってる。
あっこの治療法やってる。
あっこの病院知ってる。
知ってることとか、
やってることとか、
たくさんあったけど、
それを実際にやってる人の生の声とか聞いたことなくて、
それで治った人がいるとかいうリアルな声も聞いたことなくて、
だから、
あっ、私たちがやってること、
あってるのかもしれない。
って、ささやかな希望が持てました。
その「メッセンジャー」を作っている変酋長編集長の、
杉浦貴之さんという人がいる。
ご本人もがんの罹患者で、
しかも夫と同じ腎臓がんらしい。
しかも余命宣告までされたにもかかわらず、17年も生きていらっしゃる。
へえー。
って思いました。
すみません、正直な感想です。
へえー。
って。
すごく、遠いところの人だ、って。
奇跡の人なんだ、って。
私はそう思って、そこで終わってたのだけど、
旦那がさらに調べて、
貴さんが出演されるイベントに行ってみたい。
貴さんに会ってみたい。
と言い出した。
私ね、
正直なこというと、嫌だったの。
だってさ、
がん患者さんが集まるイベントだもん。
なんかさ、絶望感あふれた会場で、暗い雰囲気で、慰め合うような場で、辛いけどまあ頑張りましょうねーみたいな、そんなイメージだったの。
しかも、そういう場所に行くということは、
旦那ががん患者さんだということが、現実として突きつけられるようで。
当時はまだ、現実から目を背けてた時期だったから。
だから、本当にごめんなさい、
正直いうと、私は行きたくなかったんだ。
でも、旦那がやっと、前向きに治りたいと思って行動しようと思えるようになったんだと思って、
それに関してはすごく嬉しかったし、応援したかったから、嫌とは一言も言わずに、行ったよ。
それで行ったのが、
2017年1月。
「がん治っちゃったよ！全員集合！in東京」
でした。
イメージしてたものとは、ぜんっぜん違った！！
スタッフさんたちの、楽しそうな笑顔。
明るいオープニング映像。
ふざけた杉浦貴之さん。
あっ、わざとね。
わざとふざけて、笑わせてくれる杉浦貴之さん。
でも歌はとてもよくて、すごく心に響いた。
貴さんのお話だけではなく、
一緒にご登壇なされた寺山心一翁さん、船戸崇史さん、織田英嗣さん、どの方のお話しもとても参考になりました。
特に船戸先生のお話は、
実際に医療に携わってる医師ということもあり、
治すためにどういう生活をしていけばいいのかという実践法を具体的に論理的に説明してくださり、参考になりました。
最後の、「大丈夫！」コール。
そのときに、実際にリアルタイムでがんと闘って生きてる方の生の声が聞けて、
大変なのは自分たちだけじゃないんだって思って、
勇気をもらえた。
勇気をもらえたし、
それよりも、
自分たちばかり大変な思いして、
何で？何で？
何で私ばっかり！？
って、すごく理不尽に不公平に世の中を見ていた自分に気づいて、
恥ずかしくなったというか、
ぐるぐる止まって動かなくなってた思考がやっと前に向き始めたというか、
まあつまり、「スイッチが入った」ということなのかもしれない。
会場を後にするときに、
抱き合ってる参加者さんたちを横目で見て、
「よかったね」「また会えたね」「また会おうね」「頑張ろうね」って、声を掛け合っているのが聞こえてきて、
暗い雰囲気で、慰め合うような場で、辛いけどまあ頑張りましょうねーみたいな、そんなイメージってさっき書いたんだけど、
そんなイメージを抱いてた自分が、
すごく恥ずかしくなった。
慰め合うとか、そんな生易しいものじゃない。
辛いけどまあとか、そんな諦めかけた気持ちじゃない。
この人たちは、
ちゃんと治るって本気で信じてて、
信じているというか治るって本気で思ってて、
治ると思ってるというか、
もう治るとか治らないとかいう次元を超越して、今を生きてるんだ
って、思った。
私は？
私は、
早く今を抜け出したくて、
未来ばかり追いかけてて、
未来にはきっと何かいいことがあるかもしれない、早くそこに行きたい、
早く今をすっ飛ばしてそこに行きたい、
って思ってた。
今を、生きてなかったと思う。
その頃から私が、やっと、
旦那ががん患者さんであるという現実を受け入れて、
一緒に生きようという覚悟をもてるようになっていった。
その後も、
トーク&ライブとか、いくつかのイベントに、追っかけのように貴さんにお会いしに行って、
その度に元気と希望と勇気をもらってます。
ちなみに、
遠い人だと勝手に思ってた貴さんとは、メッセンジャーでメッセージのやり取りをする仲にまでなってしまいました。
近くに感じてみると、
奇跡で病気を治した人では決してないということが分かる。
すごく真面目で、努力家で、頑張り屋さん。
周りの人の気持ちを分かって、常に気遣いを忘れない人です。
（そして、実は旦那にとてもよく似てます。うちの旦那も真面目で、努力家で、頑張り過ぎてしまって、自分を追い込んで、そして周りの人のことばかり考えてしまう。そして下ネタが好き。笑）
奇跡の人が、努力の人だったということが分かり、すごく身近に感じたときに、
私は、彼を、彼らを、助けてあげたいってすごく思いました。
もちろん、上から目線な話ではなく、私もそうすることによって助けてもらいたいし、
一緒に助けあって同じ時代を生きていきたい
って、そう思いました。
さて。
2018年に、上記のようなブログ記事を書いていたので
再編集して再掲してみました。
その、
遠い存在だった貴さんと、
なんと！
コラボイベントをすることになりました！！
まじかー！！！
私みたいに、最初は嫌だな行きたくないなとか、あまりよくないイメージもってたりとか、もしかしたらそんな人もいるのかもしれないと思い、
私のありのままの正直な気持ちを書いてみました。
よくないイメージを持ってて、行かない選択をしている方にこそ、
一歩踏み出してほしいなって、
今となっては思います。
一緒に、今を生きましょう
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