毎年暮れになると、母の実家で餅つきがあり、伯母の指揮の元、親戚一同で何升もの餅をつきました。私たち子供は邪魔にならないように、ちゃんと言うことを聞き、餅がつきあがると、大人たちの真似をして丸く丸める作業を手伝います。子供の私が、どんなにがんばってまん丸にしたつもりでも、伯母の目につくと、丸め直されるのです。
伯母が自分で完璧にまん丸に丸めた餅は贈答用や鏡餅用として取り分けられ、私たちが丸めた餅は、うちで食べる分になりました。
お昼ごはんは、おろし餅。皮を厚く剥いて辛みを抑えた大根おろしが大量に入ったボールに、つきたてのお餅が小さくちぎられてはポンポンと投げ入れられます。それを小皿に取り分けてもらって、いとこ達とみんなでお腹いっぱいになるまで食べました。甘いきな粉餅もありました。
餅は熱いうちに処理しないといけないから、段取りとスピードが勝負の、活気あふれる一日でした。もうすぐお正月が来る楽しみもあり、毎年心待ちにする行事でした。
もう祖父母もとうに亡くなり、数年前には伯父も他界しました。伯母はあの大きな本家に一人で住んでいます。伯母さん、お正月はみんな帰ってきましたか。みんなの元気な声が響き、段取りよく進んだ餅つきを懐かしく思い出すと、あああああ、なんでニューヨークまで来ちゃったかなぁ。。。と望郷の念にかられます。
毎年パン焼き器でつくる餅を、今年は娘に丸め方を教えてみました。
教えながら一気に蘇って来た思い出話を娘に聞かせながら、これを毎年体験させてくれた伯母や親戚やご先祖様への感謝でいっぱいになりました。小さい頃与えられたことは一生の宝だとしみじみ感じます。
伝統、季節の行事、実家、親戚、田舎ーー全部が自分にあることの幸せ。この生が与えられ、こんなに恵まれていたこと。胸がいっぱいです。
福井の田舎に生まれて、本当に良かった。
お盆にはまた帰るでの。
お散歩しながら初日の出ならぬ、初朝焼けを拝みました。
2017年も皆さまにとって素晴らしい一年になります!




