チャクラひらいてる?―Baby Yogaでヨガ的育児・育自日記 -2ページ目

モチベーションの源泉のありかー仕事おいて私が心がけていること

よく考えてみたら、「モチベーション」って言葉自体があんまり好きじゃないなーとも思ったり。
でも、せっかくなので続きを書きます。

先日ある人に「出世したんだ」と言われて、
「ふーん、出世するって何がうれしいの?」
と思わず聞き返してしまいました。
それは、意地悪な意味ではなくて、単純に、その人にとって、出世をするということがどう意味のあることなのかを知りたかったからです。


会社において、役職がつくというのは、自分のもつべき責任が大きくなるということで、その意味では、CEO(最高経営責任者)や代表取締役が一番その責任を負っているわけです。
大きな会社であれば、小さな会社の何倍も、その頂点にのぼるつめるのは大変で、出世するということにも相当な価値があるのかもしれませんが、実は私にはあまりその価値観が分かりません。
生活を支えるために仕事をしているだけであれば、まず、無難に役割を果たし、決まったお給料をもらえたらそれでいい、と思う人もいると思います。
私が質問したその方は、そうではなかったからこそ、嬉しかったのだと思います。

私は、組織の中、例えば学校や社会においても、順位や優劣を競い合うことは苦手で、あまり興味もありませんでした。
偏差値偏重主義の学歴社会バリバリの時代に育ったはずなのに、きわめて「ゆとり世代」的な考えをもっていましたから。
評価されることや、競争に勝つことより、自分が満足することを追求して生きてきました。


そんな私は、今はとても小さな会社の経営をしています。
小さい頃から経営者になりたいなんてことを、一度も考えたこともありませんでした。
むしろ、クラスの学級委員レベルでもなるのは嫌で、「掲示係」や「保健係」「生きもの係」などを担当することに生き甲斐を感じていた方です(笑)
あ、ちなみに、掲示係に選ばれたのは、背が高いから、
保健係は、救急法とかに詳しそうだから、生きもの係は、生きものに詳しそうだから、という理由でした。

それでも、今、会社を経営していることになったきっかけは、
私のやりたいこと、実現したいことを叶える会社が、世の中にはなかったからです。

もっと具体的には、法人化することになった一番のきっかけは、とっても大きな会社とDVDリリースの契約をすることになり、個人事業主ではその契約ができなかったから、という理由でした(笑)


会社を経営してみて思うことは、とっても大変だということ。
よくも、みんな社長になりたいなんて思うものだなーと思います。
そして正直あまり、私には向いていることじゃないなーと思います。
起業した頃の社会経験もまだまだ未熟な私にとっては、無限の自由とチャンスとやりがいも広がっている一方で、地図をもたずにサバンナにでかけたようなものでした。

そうして、なんとか6年が経ちました。


その中で、ひとつだけ確信したことがあります。

それは、
「評価を自分の外に求めない」
「個としての自分の考えよりも、会社のいのち・意思を尊重する」

ことが大切だということ。


これは経営者だけではなく、すべての人に言えることですが、とくにマネジメントをする側にとってはとても大事な心がけなのではないかなと感じました。
外からの評価やニーズ、印象は、日々変わります。
それに振り回されていては、軸がぶれるだけ。
仕事において、経営において、しなやかな軸をもつ、ということはとっても大切な要素です。


マーケティングや広報戦略も、もちろん重要なのかもしれませんが、
それはあくまでも補助的なもの、と私は考えます。
本当によい商品であれば、それを求める人は後を絶ちません。
よい商品を提供すること、よいサービスを提供すること、人に喜んでもらえるビジネスを育てること、そして、それが社会によい影響を与えられるように、日々心をつくすこと。
そこにこそ、いちばん大切な鍵があると思うのです。


商品やサービスをよりよくしていく努力だけでなく、それを提供する会社そのものも魅力的であることが大切。
法人をつくる、ということは、ひとつの人格をもった「いのち」を育てることに似ていると思います。法人として、何を目指し、何を求め、誰とともに、どんなペースで、どこに根ざし、どんなふうに生きていきたいのか、という「意思」や「想い」があるものです。
それを一般的には「CI(Corporation Identity)」といいますが、CIがはっきりと定まっている企業ほど軸がぶれず、広報や営業、社内教育など、すべてに一貫した姿勢を貫くことができるものです。

優れた経営者は、脚本家のような一面と、監督のような一面をもっているように感じます。
でも素晴らしい舞台をつくるために一番大切な要素を担うのは、俳優さんや女優さん。
スタッフや、商品・サービスそのものなのかもしれません。


つまり、経営やマネジメントをする側の役割は、自分が演じることではなく、素晴らしい演技を導きだすことなのですよね。

そういう意味では、私は講師という「演じる側」の役割と「導きだす」という経営側の役割の両方をこれからしていかなくてはならないのだなと感じて、身の引き締まる思いです。


やっと最近、こういう状況に身を置くことになったのも、自ら選んだこと、また運命的なことでもあるんじゃないかと思うようになってきました。
20代の頃から、未来年表を書いていました
自分の目標を家族の成長や、ライフステージの変化とともに、どういうふうにしていきたいかのヴィジョンを書くものです。

未来年表を書くことで、日々の目標が明確になったり、今日やるべきこと、今年取り組む課題、3年かけて実現したいこと、5年、10年...と目標が明確になってくる部分があります。
今日を起点にして、未来にのびていくビジョンがひろがることもあれば、
10年後のこうなりたいビジョンから、今日がみえてくることもあります。

やる気を引き出すには、明確な目標と、それを実現するための適正な計画をもつこと。




【まとめ】
「評価を自分の外に求めない」
「個としての自分の考えよりも、会社のいのち・意思を尊重する」
「軸をもつ」
「適正な目標設定を—未来年表を書く」