発熱と水 | 膵臓癌

膵臓癌

65歳母が統合失調症を患いながら、
糖尿病5年経ち膵臓癌になりました。

次の日も行ったらまだ微熱が続いていた。
術後体を修復しようと熱が出ると書いてあったので
さほど心配はしてなかったのだか
水分が欲しいと言う。
「すいません...。お水下さい...。」
看護師さんが来るたびにかすれた声で訴える。
「もう少し我慢してね」
気の毒そうに言って行く。
あげてしまいたい。
後ろ髪引かれながら帰る。

その次の日病室に行くと
鼻に何かついている。
吐いた様で鼻から胃まで薬や栄養を送るチューブが
入っていた。喋りづらそうだったので
側で手を握りお母さんを見つめていた。

それからも毎日通ったが何日もその状態が続き
鼻を外したがるお母さんはビニールにボールが入ったケースの様な物を手にはめられていた。
とても嫌そうだったが、鼻の管を外そうとするので
仕方がない。
面会の時だけは外してもらえるので
私が行った時はすぐに外してあげた。

そして6月27日に水分の許可が下りて
水と氷を食べたがった。
何回も何回も。
お腹が冷えると良くないと思い、
今日はここまでよと言うのがとても辛かった。