こんにちは。
みなさんいかがお過ごしでしょうか。
今日はヨガを科学する。
ということで、学んできたのでシェア。
よく、耳にする
「代謝アップヨガ」
「ヨガでダイエット」
など、運動、フィットネスとしてのヨガが主流としてあると思います。
よくよく、今までの先行研究を紐解くと、どうやらそれはそうではないかもしれないのです。
現在では、リラックスや、マインドフルネスな効果が研究としてされていますが、
ヨガの研究は始めは身体的な側面についての研究がされていたそう。
運動として効果が期待されると論文で発表された内容がメディアに取り上げられ爆発的に人気に。
現在もハリウッドセレブが美容、フィットネス目的での発信があり、その様なイメージがついたと。
しかし、
研究では
最大酸素摂取量(全身持久力の指標)
がサイクリングと比較して、ヨガは一部下がったという結果がでた。
有酸素運動というのは、酸素によって脂肪燃焼につなげるので最低10分以上の継続が必要で、
目標となる目安の一つとして
目標心拍数というものがあります。
ぜひ計算してみてください
(220-自分の年齢)×0.7=目標心拍数
でだいたい出ます。
(この0.7は一般的にダイエットに適した数値で、アスリートや高齢者の場合はまた数字が変わります。)
私の場合
(220-29)×0.7=133.7
目標心拍数が133回/分
です。
これって、結構きついです。
簡単に時計でも心拍数が図れるので実践してみると分かりますが、ヨガで
この心拍数まで上げるのは、なかなかできない。
ホットヨガや、通常ヨガでも汗をかいたりするのに、心拍数はここまで上がらない。
むしろ。研究により、1分間に6回の呼吸をすることで、自律神経が整い、心拍数は下がるのです。
一見代謝がアップすると思われがちなヨガは、
理論的には頭はクリアになるけれど、代謝は下がるということです。
もちろん、相対的に見て、
全く動いていない人がヨガをしたり、肥満な人が身体的な活動量がアップしたことによる
代謝アップは可能性としてあります。
ヨガで汗ばむから代謝アップしているとは必ずしも言えないということです。
そもそも、ヨガを研究するにあたって、多くの流派があり、多様化していることで研究の難しさもあるようです。
結果としては、当初はフィットネスとしての研究が多く進められてきたが、研究が進むにつれて
「自己肯定感」や「精神安定」など、メンタルを整える側面が分かってきているという現状のようです。
「クロストレーニング」という言葉があります。
これは、複数の競技やトレーニングを組み合わせて効果的に運動機能を上げていくもの。
アスリートの方が、メンタルトレーニング、筋力トレーニングなど複数の専門コーチがついていたりしますよね。
その様に、ヨガはダイエット目的、代謝アップ目的ではなく、
メンタルを安定させたり、柔軟性を高める、セラピーとしての手法として担い、
代謝アップの目的は
他のジョギングやウォーキングなど、有酸素運動として効果的といわれているものと組み合わせていくことが必要かもしれませんね。
あとは年齢とともに基礎代謝も下がるので、食事にも気を遣う必要がありますね。
ヨガをやっていれば、痩せる!!という
安易な考えを発信者として言ってしまわないようにしたいですね。
引用参考:駒澤大学心理学論集,2007,第 9 号,496呼吸調整(調息)に及ぼす頻度,深さ,型等,規則性変 化の効果につい
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