ちょっと前に、長年使いまくっていたiPhone4Sが、何の前触れもなく突然、スッと電源が落ちまして。
しばらく充電器をブッ刺しといたものの、全くもって音沙汰なしだったので、とりあえずauショップにBダッシュ。
事情を諸々説明し終えたところで、「就職に伴い、学生時代のチャラさを出来る限り消したッス!ちょりーっす!」的な、チャラさがちょい残りしてる若い店員から、
「寿命ですね」
と元も子もない事を告げられ、iPhone6へと機種変する事に。
自堕落街道を顔パスでひた走る僕が、データのバックアップなど取っている筈もなく、4S内にブッ込まれていた全データ(野球6、エロ3、その他1)が、さらっと死亡。
そんな訳で、スッカラカンだったiPhone6に、少しずつデータがたまってきた最近。
いま夜ふかしの会のニューホームページで『俺たちの再現ドラマ』という動画を配信中なんだが、そのデータをパソコンに取り込もうとしたら、「復元できるデータがありますがiPhoneに入れますか?」みたいな表示が。
ぬ?
自らの自堕落を鑑みて諦めていたけど、どうやら僕、ちゃんとバックアップを取っていたようなのだった。ただ、4Sにしてから約1年の2013年12月の分まで。
その中途半端さを見て、やはり僕は自堕落ではあるのだな、と再確認したものの、復元スタート。
ま、嬉しいもんだ。死んだと思って一度は諦めたデータたちが、ボゴボゴっと墓場の土から顔を出し、まさかのカムバックを果たすのだから。
カムバックの描写が、ゾンビの登場みたいになっちゃったけど、ま、嬉しいもんだ。
そして復元が完了し、カムバックしたデータたちを見て、僕は愕然とした。
「別にいらなかったな」
ゾンビの如く蘇った、画像をはじめとするデータたちの「必要じゃなさ」が凄いのだった。
例えばこの画像。2013年12月15日。1番最後に復元されたこの画像を、1年半を経た今、僕は一体どうしたらいいのだ。
一応「世田谷のボロ市で見つけた物」という思い出はあるが、だから何だという話だし。カムバックに嬉しさを感じていた分、ショックもデカいのだ。
次の画像も然り。僕はよく、画像編集アプリを使って自分の顔にメスを入れる「デジタル整形」を施すんだが、カムバック!からのヤッター!からの流れで、デジタル整形した自分が現れると、僕の方が入れ替わりで、墓場にダイブしたくなる。
「必要じゃなさ」が凄い。
ベロベロバァという言葉も相まって、ただただ腹が立つ。この整形を施した自分にも、それを削除せず残しといた自分にも。
他にも。
などなど枚挙にいとまがない。
最後のに至っては、
「トイレのドアにこんな言葉を貼る奴はさぞかしモテ人生を歩んできたに違いね!ファッキュー!」
などと毒づきながらこの写真撮ってたら力入っちゃって、
トイレを目の前にしてちょっぴりオシッコちびっちゃった
という暗黒な思い出付き。
これら「必要じゃなさ」が凄い画像たちのおかげで、僕のiPhone6にはひっきりなしに「そろそろデータ容量のキャパ超えまっせ」的な表示がコニャニャチワする。
そのたびに僕は、蘇りたてホヤホヤの画像たちを、ちまちまちまちま削除して、墓場にUターンさせてゆくのだ。
この画像もいずれ。