先日の札幌コントライブ、


その2日目から、


『イリュージョン』


というコントを、


久しぶりにやったんだが、


打ち上げの席にて、


もう1つの『イリュージョン』


に出くわしたのだった。


それがこれ。




photo:01


(カニぶっかけだし巻き卵)




東京では滅多にお目にかかれない、


こんもり盛られたカニの山。


下にだし巻き卵が敷かれてるんだが、


あまりにもカニがこんもられ過ぎて、


全く見えないという状態。


でいてこの山を、




photo:02


(ファイヤー!)




炙るのだった。


こうして、


だし巻き卵の上に、


炙られたカニを乗っけ、


モグモグ食うんだが、


これがまあ、


カニこんもり!から来る、


贅沢感もあいまって、


美味いのなんの。


しかし。


僕にはひとつ、


気掛かりな点があって、


この料理、


まずだし巻き卵がやって来て、


その上に店員さんが、


カニをこんもってくんだが、


荒いんすよ、


盛り方が。


おかげでカニが、


ガシガシと皿の上に、


こぼれ落ちてくのだった。




photo:03






どうゆう了見だ、と。


この無礼者、と。


世が世なら「1週間歯を磨かずにペッした僕のツバを、ゴシゴシ擦ってもっとクサくしてから、そこを1週間嗅がせるの刑」だぞ、と。


どんな世だそれは、と。


全部で2週間かかるロングスパンだし、と。


歯を磨かない僕にとっても困る刑だし、と。


ま、とにかく、


こぼれ落ちたカニの無念を晴らすべく、


この恨み晴らさでおくべきかのテンションで、


店員さんの再登場を待っていたら、


まんまとやって来たんだが、


その手には、


何も乗っていない軍艦巻き。




( ? _ ? )





聞けばその空っぽの軍艦巻きに、


こぼれ落ちたカニを乗せて、


お召し上がりくださいとのこと。




♪───O(≧∇≦)O────♪




申し訳ございませんでした店員さま。


私めが浅はかでございました。


申し訳ないという気持ちを胸に、


こぼれ落ちたカニの軍艦巻きを、


モグモぐ僕。


今度は僕の目から、


涙がこぼれ落ちたのだった。


………


あれ?


綺麗な表現と期待して送り込んだのに、


別に綺麗でも何でもない。


31歳がカニの軍艦巻きを食いながら泣いてるだけだ。




(T_T)




そんな訳で、


バカのグルメブログ終了。


それにしても衝撃だった。


なんせ見るのは初めてだった。




『空っぽの軍艦巻き』




危うく、


何も乗せずに、


食ってしまうところだった。




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