ご報告


マルシェに参加してまいりました


9/3(土)9時から12時三ノ宮の旧居留地の車道を通行止めにして農家と飲食店が軽トラやバン屋台を停めて農産物販売や飲食サービスを行いました。アイ・ファームはまったりしたお客様や参加店さん達との交流を愉しみました照れ

シミュレーション社会の行き着くところ

 

コンピュータがプロ棋士を負かすようになってきたが、実際はコンピュータと言うハードウェアの上で走るプログラム=仮想機械が処理した結果。背景としてはハードとソフトの進化。

 

ソフトウェアの進歩でコンピュータが人間の思考方法を真似る事が出来て、しかも人間以上に早く処理=判断出来るようになって来た。

レイ・カーツワイルが言い始めたテクノロジカル・シンギュラリティは2045年だが、彼は2020年代にコンピュータの進化が加速して技術的な発見をどんどんやって行くと言う未来予測をしている。

 

アップル社がMacやiPhoneと言う、人間と機械のの橋渡しのユーザーインターフェースで大幅に人間に譲歩した易しい機械を作ってくれたお陰で、ここまでコンピュータは身近な存在になって来た。歩きながらスマホをしている人たちを見ていると、ハードのコンピュータがユーザーインターフェースの助けを借りて、人間の一部になったり、人間自体にとって代わる時代もそう遠い未来では無いのではと言う気がする。

 

リチャード・ドーキンスが言い始めたミームだが、ソフトウェアもミームと言える。遺伝子は生存機械である対象と寄生関係にあったとも言われるが、模倣子とか意伝子とも言われるミームと一体になった新人類が生まれるかも知れない。

 

私は人間より賢いそうした人工知能に人間の愚かな部分はどんどん修正して貰えば良いと楽観している。他の生物や無生物より人間は優れていると言う誤った価値観をベースに組み立てられた社会や組織を捨て去り、自然に暮らせる社会をミームが構築してくれることを期待している。

 

アイ・ファームの考え方

 

・人間と他の生物、非生物の存在価値は同じ。今の人間中心の教育や社会の仕組みを根本からやり直すべきだ。

→もったいない思想・謙虚に生きる術を学べる場を作る。

 

・地球はミトコンドリアと葉緑体の呼吸によってバランスが保たれて来た。

→生物の尊重。

 

・あらゆる共存が正しい進化の方向

→生物界が出現した意味

 

・創造は人間の究極の使命

→生物進化の目的(多分人類は進化して宇宙を創造できる位の脳の変化が起こる)

20年後の日本を大久保通り沿いに住むカズの視点で描写した未来紀行文。

 

乳白色でピカピカの大久保通りから自走道路*1に沿って折れると、そこは過去保存地区*2の入り口だ。再生可能エネルギーの利用と人型ロボットの進化のお陰で、労働の概念が大きく変わった。まず、生きるために働く必要がなくなった。誰でも日本人であれは一生生活には困らない保障が実現している。エネルギーが有り余っているため、最低限の自給社会が2035年に実現したからだ。日本の工場は全部ロボットが運営管理し今や無人だ。光熱費は無料。ディスプレイ技術の進化でいまや窓なしのオールディスプレイウォール構造*3の家屋がこれも無料で配給される。据え付けの工事もロボット達が連携してヒトの数分の一の時間でやってくれる。この家はビルの谷間にあっても、世界中のどんな場所の風景も死語となった超高精細で映し出してくれるディスプレイウォール構造と空調技術のため、環境と言う日本の固有の問題も解決した。

 

人型ロボットがあちこちで街のメンテナンスと警備に余念がない。犯罪は今やゼロなので警官と言う職業も無い。

 

すでに国家と言う概念も無くなって久しい。税金も無い。2000年に発明されたfacebookが進化して、いまや政府や行政機関の代わりに民衆の総意を一瞬にまとめ、ロボットが実行に移すシステムが確立している。人工知能は学者以上の知能を持つがヒトをサポートする事に徹している。国同士の諍いも無くなり、戦争も死語となって久しい。一時はロボット同志を戦わせていたが、facebookの抑止機能・民主主義機能が働き調停されて戦争自体がなくなって、エネルギー問題の解決により、国と言う概念が不要となり世界通貨・世界国家制度の実現で壁が一切なくなった。ネットマネーが現実の金本位に置き代わり、公共空間での高度ヒト認識システム*4の普及で犯罪者の検挙率は100%となり、犯罪が撲滅された。IPS細胞技術の進化で不老不死も実現されたので、年齢と言う概念も死語となって久しい。

 

史学で論議されている事は3.11の影響で歴史の針の進みが早められユートピアの実現が数百年早まったと主張するものもいる。

 

いまや大都市は都市全体が空調用の超大規模構造幕*5に覆われていて一年中適温となっている。個別の空調と言う概念も失われている。この構造幕は外部表面はソーラーで太陽光の5%に50%の変換効率で電気エネルギー化してくれる。

海流利用の発電も主要な海峡の潮の道に設けられ莫大な夜間発電が可能となっている。赤道上のソーラーベルト帯*6での発電で全世界の電力は24時間確保されている。資源の再利用は100%行われているため、新たな資源破壊は2030年以来皆無である。

 

地球の至るところで過去の最も美しかった時代の景色への回復作業*7が進み、今や世界中が自然と一体化した都市ばかりである。

 

都市部の車の最高速度は30キロ以下に自動制御されていて、車検不要の太陽光自立発電車のみ走行可能だ。信号は無くなっている。警官数が激減した。外宇宙からの攻撃や災害対策に今は多くの公務員が充てられている。都市間は六車線以上の道路網でサーキット化している。無限責任保険に加入すれば自作の車で走れる。勿論制限速度は無い。自立走行自動車の普及で交通事故死は撲滅されたが、事故はある。ただし、だいじこでも死ぬことはなくなった。化石燃料内燃機関は全て電気式モーターに置き換えられ、地球温暖化が無くなり、公害も無くなった。

 

6:20目覚めたカズは暫く睡眠波のスイッチが自動で切れるのをだんだんはっきりして行く意識の中で確認した。家庭内の脳波コントロールで、朝のこの微睡の時間帯には打って付けの発明だと思う。起きずにロボット達に一日や週末の指示をするのだが、朝の方が夜より遥かにポジティブな判断ができる様に思う。自走車ケンに触手を伸ばすとケンから「おはようございます」と言う応答があった。勿論頭の中に聞こえてくるだけで音はしていない。毎朝この仕組みで音楽聴いたり語学の勉強をする人もいる、最も、同時翻訳機も出来ているから語学の学習は今や趣味だけで、通訳と言う職業も無くなった。

 

政府とか役人と言う人間の生きる事と根本的に無関係の組織や仕事は無くなって久しい。人間は生きがいのために生きると言う当たり前の事が出来る文明になった。社会という役人中心の概念すら、今は死語だ。現物の通貨はないし、国境もなく、皆自国の文化を大切に保存や発掘することに生きがいを見出している。個人のアイデンティティーは物で証明されることは無くなった。最大のそうした中で功績は新しい文化を創造する事で、それを創造したものには最大の敬意がはらわれる。

 

2011/3/11の東北地方大震災とその後の福島原発の事故は歴史のターニングポイントとなり、再生可能エネルギーに大きく時代の波が変わって行ったが、エネルギー問題は現代ではない。無尽蔵の太陽エネルギーの利用が確立しているからだ。