りさぽん🎸🦔




リアパロです




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ピピッ、ピピッ

 



理「んん、」

 

 


今日は久しぶりのお休みなのに、いつもの癖でアラームをかけてしまった

 


マネージャ―からの連絡を確認するためにLINEを開くと1番に目に飛び込んでくるのは、

 



『由依』

 


という文字。

 

 


別れて早一カ月。諦めきれるわけなくて、まだピン留めしてある。

 


由依とのLINEを開くと、12月27日で会話が終わっている。

 

 

由【今日はありがとう。すごく楽しかった】

 

 

理【こちらこそありがとう!来年も一緒に過ごせたらいいね】

 

 

予定が合わなくて、クリスマス当日は一緒に過ごせなかった。だから27日にクリスマスパーティーをした。すごく楽しかった。すごく楽しかったのに、




由『理佐、ごめんね』



理『ん?どうしたの?』



由『わたしと別れてほしい』



理『え?』



由『お互い忙しいし、これからのお互いのためにも別れた方がいいと思う』

 


理『どうして?好きじゃなくなったの?』



由『好きだよ。好きだからこそだよ』




私はなにも言い返せなかった




『わかった』と送ったLINEは既読無視されて、あっけなく私の恋愛が終わった。





あーあ、LINEなんか見なきゃよかった

最近やっと心が癒えてきてたのに、また胸が苦しくなる。



由依とのトーク画面を閉じると




『ねー理佐!ドラマみてくれた!?』




と友香からLINEがきていた。




理『みたよ。面白かった』




面白かったのは本当だけど、エンディングで少しモヤッとした。どうしても由依のことを思い出してしまう。




こんな自分だめだな…





よし!今日は気分転換も兼ねてお出かけしよっと




理「どこ行こうかなぁ」




朝ごはんを食べて、ゆっくり準備をしていると、お昼前になっていた。





電車に乗って着いた場所は、、







【しぶや】






会えるなんて1mmも思ってない。



偶然なんてあるわけないし、信じてない



お昼を食べてぶらぶらしていると、スペイン坂にたどり着いた。





【スペイン坂を降りて帰ろうと思った時、階段を昇ってきた君と目が合った】





のぼって降りたら会えるかな、




そんなことあるわけないのに、足は勝手にスペイン坂をのぼっていた。





のぼりきって、降りる。

そうしたら階段をのぼってくる、なんて絶対あるわけない。

体の向きを変えて帰ろうとしたとき、





理「え、」




目の前には由依がいた。




由「理佐、」




由依に近づき、腕をつかもうとしたとき由依が逃げるように階段を降りていった。





私は由依が好き。このまままた離れるわけにはいかない。急いで由依を追いかける。




理「由依、ちょっと待って、、話がしたい」




もうちょっとで追いつく、




理「はぁ、はぁ、つかまえた」



由「なんで、」




由依の目はうるうるしていて抱きしめたかった




理「由依」




抱きしめたい。でも今の私に由依を抱きしめる権利なんてない。




理「ねえ由依、私の家来ない?」







由「おじゃまします」



理「お茶でいい?」

 


由「大丈夫だよ。理佐、話したいことがある」




なんだろう。もう会いたくないとか、これが最後にしてほしいとかかな。泣きそうになるのをグッとこらえてお茶を入れた



由依の隣に座って顔をみる。



なにを言われても笑顔で応えよう。

深く深呼吸をして聞いてみる




理「どうしたの?」



由「わたし、まだ理佐のこと好きだよ。振っておいてこんなこと言うの最低だよね」



理「え、」




思ってこととは真逆のことを言われ、驚きが隠せない




理「それが由依の本当の気持ち?」



けど、嬉しくて嬉しくて。




由「うん。」



理「そっか」

 


すごく嬉しいのに、なんだかすごくモヤモヤする




理「じゃあ、、あのときどうして振ったの?」




モヤモヤしている理由はこれ。

どうして好きなのに振ったのか。それだけがどうしてもわからない。

 



由「別れたときにも言ったでしょ、、最近、理佐すごく忙しいくて疲れてるはずなのに、貴重な休みを私に使ってくれたりするのが本当に申し訳なくて。理佐にとって私が重荷になってるんじゃないかって」



理「はぁ、ほんとにばか。」




ばかじゃないの。私には由依しかいないのに。




由「え、?」



理「ばかばかばか。重荷になってるわけないでしょ。というか私が由依といたくているんだから。だけど、そうやって思わせてた私が悪いよね、ごめんね。」



由「ちがう、私が悪い」



理「ちょっと待っててね。」




渡せないから捨てようと思ってたけど、残しておいてよかった。





理「おまたせ」



由「どうしたの?」





すごく緊張する。。がんばれ、わたし!!





理「由依、もう一度、私と付き合ってください」



そう言ってクリスマスに渡すはずだった指輪を渡した。




由依の目はうるうるしてて、状況を理解できてなさそう。




由「りさ、ありがとう。よろしくお願いします。」




理「あぁ〜、よかったぁ、緊張したよ!」



由「ねえねえ、理佐がつけてよ!どこの指につけるの??」




テンション上がりまくりの由依の右手の薬指に指輪をつける。




由「かわいい!婚約指輪?」




理「そうだよ。じゃーん!私もつけてる




由「嬉しい!!りさだいすき!」




そう言って抱きついてくる




理「よかったよ〜」




私も由依を抱きしめる




由「これ、いつ買ったの?」




理「あ〜、」








11月30日




「プレゼントですか?」

 



理「あ、はい!クリスマスプレゼントに買いたくて」




「クリスマスでしたら、こちらはどうでしょうか」




理「うーん、お揃いにしたくて。婚約も兼ねてなんですけど、」




「あ、そうでしたか!!では、これはどうですか?」




理「かわいい!これでお願いします」




「かしこまりました。ではレジにどうぞ」




絶対由依に似合うからにやにやが止まらない。





「もしかして、彼女さんいますか?」



理「え、あ、はい」




まあバレちゃうよね、サイズも両方女性用だし



「わたしも彼女がいるんです。」



理「あ、そうなんですか!」




はぁあ、よかった。

正直、変な顔されそうで怖かった。




「是非また買いに来てください」




理「もちろんです!ありがとうございました」




サプライズ、頑張ろっと







12月27日




今日は、サプライズ当日

絶対成功させる。




ピンポーン





よし、




理「由依!待ってたよ!」



由「おじゃまします」




いつもより、明らかにテンションが低かった。

今思えば、このときにはもう、別れるって決めてたのかもしれない。




結局サプライズなんてできずに、その日が終わってしまった

でも、渡せなくてよかったのかもしれない




だって今、大好きでたまらない人が、目をうるうるさせながら自分の指についている指を見て喜んでる。




あぁ、かわいい




にやにやしちゃうよ




理「由依、もう離れないでね?」



由「うん!離れない!離さない!」



私も、絶対離さないよ




運命の人とは1度別れる。

私はそれを信じてる







理「大好きだよ」




由「わたしも大好き!!」








end

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