りさぽん🎸🦔

 

 

窹寐思服❽の続きです!

 

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眠い。早く寝たらよかったと後悔しても遅い

 

 

今日から本格的なスノボー講習がスタート。

早速始まった講習での難関、リフトの乗り降り。怖いなぁ、

 

 

 

理「あ、おはよ!」

 

 

 

後ろから声をかけられる。先生は朝から可愛くて可愛くて。

 

 

先生はリフト乗り場まで行くとリフトに乗り込んだ

隣には先生に本気で恋をしてると有名な女の子が座った

 

 

何話すんだろ、すっごいくっついてるし、、

 

 

 

ひ「先生嫌そうだったよ!」

 

 

 

るんちゃんが背中をポンと押してくれた

 

なんとかリフトに乗れた私は、リフトから先生を探す

 

あ、いた、こっち見てる。私のこと探してくれてたのかな

 

リフトからの眺めは最高だった。でも高い場所まで行けば行くほど、そこから下りなきゃいけないんだよね。

 

 

 

「ゆっくりでいいから滑ってくださいね。やばいと思ったらとにかくお尻からこけてください」

 

 

 

そんなの無理だよ。少し滑ったところで早速こけた。

みんなが先に行くのが見えて心臓がばくばくして焦って起き上がる

 

 

あ、やばい、

 

 

 

由「いったぁ、」

 

 

 

小さな谷間に落ちたらしい。

 

 

 

由「はぁ、」

 

 

 

怪我はないけど、ここから這い上がるなんて無理。みいちゃんに電話してコーチに助けに来てもらおっと

 

え、、スマホが繋がらない、涙が出てきて、叫ぶ気力もない

 

 

 

理「由依!」

 

 

 

誰かの声がして、現実に引き戻された

 

 

 

理「由依!大丈夫?」

 

 

 

先生が急な谷間を軽々と滑り降りてきて私を助けに来てくれた。

夢だと思った。先生の温もりで安心した。

 

 

誰にも見えないその場所で抱きしめてくれた先生は、まだぼーっとしてる私にキスをした

 

 

 

理「しっかりして!大丈夫?」

 

 

 

必死な先生の顔を見てると幸せな気持ちになって笑ってしまう

 

 

 

理「ねえ、頭打ってない?」

 

 

 

そんな先生の胸に顔を埋めた。今だけいいよね、今だけ私だけの先生でいて。

 

 

 

理「やっとふたりきりになれたね」

 

 

 

先生は優しく私を抱きしめる

 

 

 

理「我慢したんだからこれくらいいいよね」

 

 

 

そう言ってしばらくときが止まったように二人でくっついてた

 

 

 

理「あ、そうだ」

 

 

由「うん?」

 

 

理「怪我したことにして、ホテルでえっちしよっか?」

 

 

 

先生はそんなことを言いながら、私を抱き上げてくれた

 

 

先生はリフトの上から私が転げ落ちていくのを見て、リフトから飛び降りて助けに来てくれたらしい。

 

 

心配するみんなの元に戻った私は、またリフトに乗るはめになり、先生とのえっちは実現しなかった。

だけど、きっと一生忘れられない最高の思い出になった。

 

 

 

その日の夜のこと。

先生に会いたくてうろうろしてる私に、クラスの的野さんが近づいてきた

 

 

 

的「ちょっとはなしがあるんだけど」

 

 

 

緊張している様子で話しかけてきた

 

 

 

ずっと同じクラスだったけど、特に仲良くもなく、挨拶するくらいだった

なのに、なぜか…

 

 

 

的「1年のときから好きでした、もしよかったら付き合ってください」

 

 

 

え、、私、告白されたんだ

 

 

伝えるって大事なことだと思った。私は、全く的野さんの気持ちに気づかずに過ごしていた。

考えると胸が苦しくなる。

 

 

私が先生を好きだったように、的野さんは私を好きだった。

 

 

的野さんは、『気づいてたとはおもうけど』と言ったけど、私にとっては青天の霹靂だった。

 

 

 

由「ごめんなさい。私、好きな人がいるの!だけど、的野さんの気持ちは忘れないよ」

 

 

 

こんな返事にも嬉しそうな顔をした的野さん

 

 

 

「こらぁ、こんな時間に話してるのは誰だ?」

 

 

 

見回り中の担任の先生に声をかけられた。隣には先生もいた。

この状況からして、告白の匂いを感じているような気がする。

 

 

 

理「早く部屋に戻りなさい」

 

 

 

少し元気のない声で、先生は目をそらす

 

 

先生、誤解してないよね?そんな子供じゃないもんね。

担任はにやにやと私たちを見てたけど。

 

 

部屋に戻るふりをして、また先生を探した。

でもどこにもいなかった。

 

 

自動販売機のジーっという音が響く。私は階段に座り、先生を待った。

迷子になったときは、歩き回ってすれ違っちゃうより、どちらかが動かない方がいいって、お母さんに言われたっけ。

 

 

 

「痛っ、」

 

 

 

何かが頭に当たった。見上げた階段の上に、先生がいた。

落ちてきたのは、先生の上着。

 

 

 

理「先生、これちょうだい」

 

 

 

理「変態」

 

 

 

先生は口をとがらせて目を合わせてくれない。

 

 

 

理「浮気者…」

 

 

 

先生、、もしかして嫉妬してる、?

 

 

 

由「先生のばーか」

 

 

理「ふん。私なんかどうせばばあだし」

 

 

 

拗ねた先生もすごく可愛い。

私は誰もいないのを確認して先生にキスした。

 

 

 

理「もっとしてくれないの」

 

 

 

甘える先生

 

 

 

由「誰かに見られたらやばいじゃん」

 

 

 

先生は私の腕を引っ張って、階段の下の陰に連れ込んだ。

色々置かれてて、体を小さく丸めないと入れないくらい狭かった

そこで先生とキスをした。

 

 

嫉妬した先生のキスは、いつもより激しかった。

 

 

 

理「続きは明日ね」

 

 

 

先生は、大人の目をしていた。

 

 

 

部屋に戻る途中、

 

 

 

理「私だけの由依だから」

 

 

と言ってくれた。

 

 

 

先生とバイバイした後もドキドキしっぱなしで全く眠れなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は、朝からお土産を買いに行った。そのお店で、お土産を選ぶ先生を見つけた。

手には、たくさんのお菓子を持っていた。

誰に渡すお土産なのかは聞かなくてもわかる。現実に引き戻される。

 

仕方ないってわかってる。だけど、あまりにも真剣なその横顔が遠くに見えた。

 

 

 

午後からの講習では、先生を見つけられなかった。みいちゃんとひかるも探してくれたけど、

見つからなかった。

 

 

 

「今日で最後です。次のリフトでおしまいですので、頑張ってください」

 

 

 

私がリフトに乗ろうとしたとき、隣のみいちゃんを誰かが抜かす。

 

 

その人は、黙って私の隣に座った。

 

 

 

理「はぁ〜、やっと乗れた」

 

 

 

私とリフトに乗るためにたくさんの人を押しのけたのは先生だった。

嬉しくて涙が出そうになる。

 

 

隠すようにして、手と手を繋いだ。

ここではなんでも話せる。誰にも聞こえないね。

 

 

 

理「今日で最後だね。今日の夜、予約していい?」

 

 

由「ん?何を?」

 

 

理「小林さん」

 

 

 

昨日のセリフを思い出す。続きは明日って。

 

 

 

理「私の部屋は、まずいよね…」

 

 

 

困った顔をする先生を心から愛しいと思う。

 

 

 

由「先生と修学旅行に来られて嬉しいよ!」

 

 

理「私も。一生の思い出だね」

 

 

 

もう一度手を握り合う。リフトからの景色は、胸の奥にじ〜んと感動を呼ぶ。

 

 

 

理「止まればいいのに…リフト、」

 

 

 

先生はそう言いながら、美しい景色を見つめていた。

 

 

 

 

 

 

盛り上がる食堂、夜ごはんを食べている先生を隣のクラスの人たちが取り囲む。

男子からも女子からも人気のある先生。

 

 

 

美「今日、協力するからね」

 

 

 

まだ、待ち合わせ場所も決めていない私と先生は本当に会えるのかな。

今日の夜、先生と会えますように。

 

 

 

ひ「さっき、由依のこと見てたよ」

 

 

 

隣のひかるが耳元で囁いた。

先生は美味しそうにご飯を食べながら、スキーの女性コーチに惚れたという男子の話を聞いていた。

 

 

 

理「まだ滑り足りないやつのために、ナイタースキーをお願いしてきたから、食べ終わった人から滑ってきてもいいよ」

 

 

 

先生の言葉に、男子達が喜んでいる

先生が、これを他の先生に提案したこと知ってるんだ。

 

 

せっかくの修学旅行なんだから、って少しでも生徒を楽しませてあげようとしてくれる先生は、自慢の先生でもあり、彼女でもある。

みんなにナイタースキーに誘われてる先生は、結局私との密会は難しくなったけど、私としては嬉しかったりする。

そりゃあ、少し寂しかったけどね。

 

 

先生は、私と付き合っててもちゃんと教師として、生徒全員のことを考えてるんだ。

そういうところも大好きって、気付かされた3日間だった。

 

 

coming soon…

 

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お読みいただきありがとうございました!

 

 

 

 

私事ですが、高校を卒業しました!!

高1から小説を書き始め、今ではたくさんの方に読んで頂けるようになりました。

本当にありがとうございます。感謝しかないです。

これからも面白い小説を書いていけるように頑張ります。

よろしくお願いします!