りさぽん🎸🦔



※理佐ちゃんと由依ちゃんが卒業していないお話になります。苦手な方は読むのをお控えください🙇‍♀️



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【理佐、今週空いてる日ある?もしよかったら、お花見行きたいな】




返信ボタンを押すだけなのに、指が震えて送れない。
仕方なく打った文字を消しスマホを閉じる



早くしないと、先を越されるかもしれないのに。わかってるけど、わかってるんだけど緊張で送信できない




ひ「由依さん!理佐さんのこと、誘えました?」



由「まだなんだよね、」




保「なにしてるんですか!!早くしないと他の人に誘われちゃいますよ!」




2人の言葉で汗が止まらない
わかってるよ、




ひ「送信するだけですよ!ぽんって!」



由「それが難しいんだって!」



ひ「いけますよ!!」



保「ちょっと貸してください!」




そう言うと、ひかると保乃は私のスマホを奪って、こそこそと何かをしている



由「あ、ちょっと、!」



ひ「由依さん見てください」




ようやくスマホを返されて見てみると、理佐とのトーク画面が開かれていた。




【理佐、一緒に桜みたい。だめかな?】




由「え、」



びっくりして空いた口が塞がらない




ひ「この誘い方、絶対嬉しいですよ!」



保「こんなのひーちゃんから送られてきたら可愛くて悶絶しちゃうよ」



ひ「じゃあ今度送ろうかなぁ」



保「なんでや!直接誘ってよ!」




いつでもどこでもいちゃいちゃするこの2人は、少し放っておくとすぐに2人の世界に入り込んじゃってる。



いいな、いつかは私も理佐と一緒に…




ひ「あ!!返信きてますよ!!



由「えっ、!?」




2人のことを見ているとつい羨ましくて、色んな妄想をしてしまう。そんなバカなことをしていたら、返信が来てた



やばいじゃん、、



なにがやばいって、トーク画面を開きっぱにしてたからすぐに既読をつけてしまったこと、、



でもそれよりもやばいのは、、




ひ「ぜひ行こう!だって!由依さんよかったですね!」





【誘ってくれてありがとう。是非行こう!】





由「え、え、」




緊張で手が震える、
目の前の2人はニヤニヤしながら私を見てくる




保「ゆいぽんさんよかったですね!!」



ひ「付き合って帰ってきてくださいね!」



由「あ、ありがとう、」




まさか行けると思ってなかったし、、でも嬉しいし、けど緊張するし、、




ひ「大丈夫です由依さん。普通にしてればいいんです。きっと理佐さんが頑張ってくれるから」



由「え?どういうこと?」



ひかるがなにを言っているのか理解ができない、



保「その日になったらわかりますよ!」




だけ言ってひかると保乃は帰って行った




「理佐さんが頑張ってくれるから」




家に帰ってからも気になって、ずっと考えていたけどまったく意味がわからないまま当日を迎えた




よし、忘れ物、、ないよね、?


お弁当もちゃんと持ったし、!
これ忘れちゃったら、元も子もないんだよね、



3日前からお弁当を作る練習をし始めてみた
作る度にひかると保乃に渡して、味とか見た目のチェックをしてもらったけど、あの2人「おいしい」しか言わないから、少しだけ不安。




りさの大好きなエビ。
えび天巻きにしてみた。沢山食べてくれるといいな




あの2人にはとにかく普通でいること、って言われた



普通ってなんだ?私は、理佐の前では少し冷たくなってしまう。それが普通?わからない、



がんばれわたし、





理「おまたせ!こば」




由「あっ、さっき来たところだから全然大丈夫だよ」




理「あ、ほんと?よかった」




今日の理佐も最高に可愛い。
この世に理佐より可愛い人なんていないと思う。





理「あのね!実はいい場所見つけておいたんだ」



由「え?」



理「着いてきて!」



由「えっ、」



私の手を握る理佐。
無意識、?慣れてるのかな、きっとそうだ




理「あ、人多いからはぐれちゃったら危ないでしょ?こばかわいいから」



なにが起きてるの?



かわいい?
理佐の口から?どうしよう、今日心臓持つかな、
理佐の言葉と行動、全てにどきどきする




理「ついた!どう?」



由「わ、すごい、」




理佐が連れてきてくれたのは、いちばん綺麗な桜の木の近くで隣には川が流れてる。




理「ここ、穴場なんだってさ!桜見ながら、川のせせらぎが聞けるって。ここで好きな人とお花見すると結ばれる、ってジンクスがあるみたいだよ」



ジンクス…今まで信じたこと無かったけど、今回は信じてみようかな、そうしたら本当に結ばれるかもしれない



シートを敷いて、2人で座る。
私より少し座高が高い理佐。肩がいい位置にある。
頭乗せたら、びっくりされちゃうかな、



コツンッ



理「えっ、」



由「うん?」


理「あ、ううん!お弁当!食べたいな、?」



もしかして嫌がられてる、?
わたし、やらかした?



由「あ、うん!食べよう!」



理「すごく楽しみにしてた、お弁当」



由「そうなの、?」



理「うん!だってこばの作ったご飯食べれるんだよ!?もう死んでもいいよ」




それはどういうこと?
もうー、頭がパンクしそう。手繋いできたり、可愛いって言ったり、、理佐にとってそれは普通なの?



ドキドキしながら、お弁当を開ける。
たくさん練習したから褒めてもらえたらいいな、




理「え、美味しそう!食べていい!?」



由「手拭いてからね!!」



理「あっ、へへ、」



子供みたいでかわいい。
すきだなぁ、



理「いただきます!!」



手を拭いた瞬間、えび天巻きに手を伸ばす理佐
この一瞬のために3日間練習したんだ、
どきどきする、




由「どう、かな、、?」



理「おいっしい!今まで食べたえび天巻きの中で1番美味しい!これ、全部食べていい、?」



はぁ、よかった。
無邪気に笑う理佐が可愛くて、見ててにやにやしちゃう。



由「私もひとつもーらおっと」



理「ね!おいしいでしょ!たくさん食べて!」



由「私が作ったはずなんだけどな〜」



理「あっ、ごめん!嬉しくてつい、




お弁当を食べながら、色々な話をした。
グループのこととか、個人のお仕事のこととか。
ずっとおいしいおいしいって食べてくれてすごく幸せだった




理「こばはさ、毎年お花見してるの?」



由「あんまりしないかな、インドアだし。理佐は?」



理「去年は行ってないかな〜、今年はこば誘おうと思ってた」



うそ、でしょ、?
私のこと誘おうとしてくれてたの?




由「そうなの?」



理「うん!」



2人で桜の木を見上げる
綺麗だなぁ、一年中見れたらいいのに。




理「きれいだね」



由「うん。すごく綺麗」



理「違うよ。由依の横顔が綺麗だね」




"由依の横顔が綺麗だね"



この言葉が私の心をどきどきさせる
理佐はどれだけの人にこの言葉を言ってきたのだろう




由「ありがとう、?」




なぜか疑問形になっちゃった




理「かわいい。わたし、由依のこと好き」



由「いま、なんて言った、?」



聞こえてきた言葉が信じられなくて、聞き直す




理「この桜よりも、由依の方が綺麗。隣に由依がいると桜よりも由依に目が行っちゃう」



由「ほんとに、言ってる、?」



理「本当だよ。桜の木の下で告白するって決めてたんだ。」




うれしい、、
ひかると保乃が言ってたのは、こういう事だったのか。
あの2人は知ってたの?




由「うれしい、です。」




理「改めて言うね。」




そう言って膝まづいて私の目を見つめる理佐





理「由依のこと、ずっと好きでした。付き合ってください」





私の目から視線を外すことなく手を前に出してる理佐は、真剣な顔をしていてすごく気持ちが伝わってくる




嬉しくて少し泣きそうになる。




由「わたしもずっと好きでした。よろしくお願いします」




理佐の手を握る。
その瞬間、腕を引っ張られて気づいたら理佐の腕の中にいた。




理「すき。由依、だいすきだよ」




由「わたしもだいすき」



理「絶対幸せにするね」




ジンクスは本当だったんだ。



今の私と理佐の笑顔は桜に負けないくらい満面の笑顔だよ。





理「来年も2人で見れたらいいね」




由「うん!」





ひかる、保乃ありがとう。
理佐にジンクスを教えたのも2人なんだってね




2人に負けないくらい幸せになってみせるから!!













保「あの場所でひーちゃんが告白してくれたの懐かしいなぁ」


ひ「ちょっと!恥ずかしいからやめてよ」


保「あのジンクス言い出したの保乃らやけど大丈夫かな、」


ひ「大丈夫でしょ!今ごろ抱き合って桜見上げてるよ」









由「綺麗だね〜」



理「あの桜の形綺麗じゃない?」



由「ちがうよ。理佐の横顔が綺麗なんだよっ」








end
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お読みいただきありがとうございました!
こちらの小説、1時間クオリティになります、!



もう葉桜になっちゃいましたね…
少し投稿するのが遅れました🙇‍♀️



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