りさぽん🎸🦔




学パロです

—————————




ねぇ、先生

先生に出会えたことは運命なのかな。

先生はこんなにも私を幸せにしてくれてること、知ってるのかな。




ねぇ、先生。

この思い、届けてもいいのかな。

青い空の下、先生に出会えたことは運命なのかな。大好きなあなたは、今、みんなの前で笑ってる。





永遠とか運命なんて信じてなかった。愛なんてよくわからなかった。大好きな人の幸せが何よりも幸せなんだって、そんなこと、知らなかったよ。




でも。大好きのその先に愛があるのなら、

私は、先生を愛しています。




理「小林さん、またぼーっとしてるの?」




先生に見とれている私に、怒った顔で近寄ってくる。





美「せんせー!仕方ないの!由依ちゃんは先生のこと大好きなんだから!」





親友のみいちゃんの発言に、呆れているように笑う先生。



理「小池さんも変なこと言ってないで授業に集中してください!」



先生は、私の頭を軽く叩いて黒板の前に戻って行った。先生の手が触れたところが熱い。




理「じゃあ小林さん、ここわかる?」




悪い顔をして私を見てくる先生。私にしか見せないその顔が大好き。




由「わかるわけないじゃないですか」




理「わからないじゃないの!教えてあげるから放課後残ること!」



他にもわからない人は沢山いるのに、なぜか私だけ居残りさせられる。ちょっとだけ期待してもいいのかなって思ってたりする。



先生…。いつも困らせてばかりで、わがままでごめんね。




満開の桜の中での入学式。体育館で挨拶をする先生を初めて見た。その瞬間、恋に落ちたのがわかった。くしゃっと笑う表情も、あの癖になる声も、怒る時によくするぷく顔も。全部にどきどきしてしまう。




先生なんて勉強だけしか教えてくれないと思ってた私達に、たくさんの大切なものを教えてくれた。




私が恋した渡邉理佐先生は、奇跡的に私のクラスの担任の先生だった。先生が来ると私の理佐先生センサーが反応して誰よりも早く先生の存在に気づく。今日は香水が違う、とか、今日の髪型可愛いなとか、毎日毎日見てたよ。





見てるだけの恋。誰にも言わず、ただひっそりと先生に恋していた。「辛いだけだから、先生なんてやめなよ」そんな友達のアドバイスを、素直に聞き入れるなんてできないってわかってたから、誰にも内緒で先生を想う。




でもみいちゃんにはバレてしまった。





美「わかりやすすぎ。そのうち先生にもバレちゃうよ?」



由「え、ほんとに?というか、みいちゃんは何も思わないの?




美「思うってなにを?」





由「だから、先生はやめた方がいいとか、女の子同士だし、とか…」





美「そんなの思うわけないじゃん、恋愛に答えなんてないよ。由依ちゃんの恋はどんな恋でも応援する!」




誰かに反対されるくらいなら、誰にも言わずに好きでいようって思ってた。でもみいちゃんのおかげでもっと頑張ってみようって思えた。




永遠の片想いでもいい。先生を好きでいることが私の幸せ。ずっとそう思ってた。でも、あの朝知ってしまった。先生と話すときめきを。喜び、幸せを…。






入学して1ヶ月たったある朝、先生のことを考えながらのんびり登校した。





理「小林さん?何ゆっくり歩いてるの。あと2分でチャイムなるよ?」





遅刻ギリギリに到着したら後ろから先生に注意された。





理「なにぼーっとしてるの!ほら!走る走る!」





ポンッ




由「はーい」





先生に軽く背中を押されて心臓の音が聞こえないように、必死で平常心を保って返事をした。





後ろを振り向くと、先生が追いかけてきて、





理「そんなスピードじゃ間に合わないよ?教室まで競走ね。負けたら罰ゲーム!」





私に追いついた先生は、優しく私の背中を叩いてくれた。2回目の先生の手。背中にあたる先生の手の感触は、今でもはっきり覚えてる。




先生は私を抜かすと、何度も振り向いて笑ってくれた。




理「おそいよ〜、小林さん、歩いてるの?」




小林さん…先生に名前を呼ばれるとどきどきする。




先生は急にゆっくり走ってくれて、




理「あそこ、ゴールね!」




そう言って教室のちょっと手前を指さした。私はゴール目前で先生を追い抜いた。




先生は、最後の最後で私に勝ちをくれた。わざとらしく、はぁはぁ言いながら。





由「やった!勝った!」




私は嬉しくて嬉しくて。先生は大笑いしてた。




理「小林さん、最後早かったね」




由「先生!罰ゲーム考えとくね!」




理「わかったから、ほら早く入りなさい」




教室に入ったと同時にチャイムがなった。先生の方を見るとにこって笑ってくれた。





玄関から教室までの2分間。あっという間の時間だったけど、私にとっては夢のような時間だった。





先生、見てるだけで満足だった私はもう卒業。先生のせいだからね、先生が私のことをこんなにどきどきさせるから…やっぱり見てるだけなんてイヤ。話したい。笑い合いたい。





私のこと、知ってほしい。

先生の"特別"になりたい。





coming soon…

—————————





お読みいただきありがとうございました!

学パロスタートです!

そして久しぶりの投稿になってしまい本当にごめんなさい!




題名は「寤寐思服」です。「ごびしふく」と読みます!"寝ても覚めても相手のことが忘れられないさま"を意味します!





よろしくお願いします🕊