弟に言われましてゆーちゅーばーなるものに興味を持ち始めている理由があります。
YouTubeで色々な講座を見るんですけど、筋場理論を講義したらいいんじゃないかと思ったんですね。
今から10年近く前でしょうか。講談社さんから「筋場理論」という本を出版したんです。
筋とはなんぞや、手筋とはなんぞやという事を説明した理論なんですけどね。まあ、「依田ノート」に迫るくらいは売れたんです。
しかし、僕が思っていたよりは世の中に筋場理論が浸透しなかったのを残念に思っているのです。
「手筋を定義したら何か?」と聞かれて明確に答えることができる人はプロ棋士でもあまりいないと思うんですよ。
実際に歴史に名を残すような大棋士でも、「手筋とは何か?と聞き直られたら定義することは不可能」と言っておられます。
僕もそれまでは石が働くような打ち方くらいにしか言ってなかったんです。
でも、あるとき、アマの方に筋の良い打ち方を説明しているときに、はっと気が付いたんです。
これは今まで筋とか手筋と言われるものに当てはまるのではないかと。
この理論が広まれば筋の悪いアマチュアは1人もいなくなると思っていたんですけどねえ。
これは、どうもネーミングが悪かったのではないかと思っているんですね。
プロ棋士でも筋場と言ったら筋の良い場所なのかと勘違いする人もいますから。
あまり冴えないネーミングに思えるけど、今後は「筋場理論改め、あき三角理論」にしようと思っているのです。