今年は、西暦2023年ですね。


西暦とは、紀元前がBCでビフォークライスト、紀元後がADで主の年に於いてと言う意味です。


イエスが公式に活動を始めたのは、30才くらいからと言われておりますから、そこからのカウントですと、もうすぐ約2000年くらいと言う事です。


その間に、既に属州であった古代ユダヤ王国は、異教としての古代ローマ帝国に滅ぼされ、しかし後に古代ローマ帝国はキリスト教化されました。


ローマ帝国の後継諸国では、長い中世を経てルネサンスと言うヘレニズムの復興と、宗教改革と言うヘブライズムへの回帰が同時期に起こって近代へと繋がりました。


そして現代では、かつてのカナンの地にイスラエル国家が再建され、欧米では脱キリスト教化が急速に進んでいます。


なんだか、クリスチャンシオニストの言う通りの終末の構造ですよね?


そして、その界隈から見て、一番遠隔地に在った日本では、歴史の始まりからずっと集団単位で非クリスチャンの民族になる様に、特別な一貫養育がなされて来ました。その証拠に認識世界のどこを切り取っても正反対な世界です。


アブラハムの宗教界隈から見て、一番異質な、小さなラスボスポジションなんですよ、日本は。


異邦人の時が満ち、終末が近くなった時、反キリストが立つのは日本かもしれませんね?日本人はテクノロジーによる偶像の生成に拒否感がありませんし、日本の伝統では皇帝は自らを神と称する非キリスト教徒の皇帝でした。


普通、反キリストとは?と言うと、欧米界隈での世界統一政府を企む勢力とか、異教ローマの復活とか言われますが、日本にも反キリストとして立つ動機が内部的に沢山有るんですよ。


聖書には様々な、神に逆らう人物や集団が登場しますが、そのどれもが聖書のストーリーには欠かせない役割を持ちます。日本も歴史の始まりからの成り立ちと現在の姿から、やはりその様な役割を持つかもしれません。


日本人は、もう明治維新以降、若しくはWWⅡ以降から、充分にキリスト教には接して来た上でそれを拒否して、最近では行事としてのイースターやクリスマスなども暗黙理に取り止めているのですから、もうそれで良いのだと思います。


神は無理やり人間に愛されるのではなく、人間に選ばせる為に人間に自由意志をお与えになりました。ですから、日本人の集団としての選択も、もうそれで良いのだと思うのです。