昨日のブログで書いたように、先週末、友人の結婚式に出席し、
無事に余興も務め上げることが出来ました。
よッしゃーーッ!!打ち上げだわーーーッ!!
と高揚した気持ちで友人たちをロビーで待っていると。
体調を崩していたお母様が危ないかもしれないと、パートナーから連絡が入りました。
打ち上げをキャンセルし、慌ててレンタル着物屋さんにタクシーを飛ばしてもらい、
着物を脱がせて頂いて返却し、
すぐさま帰宅してよい子(我が家のお犬様)をお散歩仲間のドッグシッターさんに託し、
頭の中が整理できないような状態で山梨県へと向かいました。
(彼の実家の窓からは壮大な富士山が見えます。最初の頃は腰を抜かすほど驚きました(笑) これは飛行機の機内から撮った富士山。)
お会いできた時にはすでに意識は無く、
翌朝遠方から駆けつけたお孫さんが到着してしばらく後、天国へと旅立たれました。
ご家族皆に囲まれ、可愛がっていた孫二人に両手を握られて旅立たれたお母様は、本当にお幸せだったと思います。
香和出演のためにいったん東京に戻り、再度山梨に向かってお通夜・告別式。
悲しみと疲労とでなにがなんだかよく分からなくなっているような状態の中、式の途中で失礼をして帰京し、そのまま はとバスガイドからのショータイム。
その上香和が1st・2nd共に大入り満員で、目の回るような忙しさとなっており・・・なにがなんだかよく分からない状態ながら、なんとか駆け抜けました。
ここ数日、本当に何が起こっていたのか・・結婚式からお葬式。
日にちの感覚が分からなくなるような、記憶が飛んでしまっている部分もあるような・・今でも不思議なふわふわした感覚です。
ただそれが、悪い感覚ではないのです。
確かにお母様が亡くなったのは悲しいのだけれど、この数日、私はとても美しい景色もたくさん目にしたのです。
(お焼き場のそばには平和観音像が。高台から街を優しく見守っていらっしゃいます。)
お孫さんとはいえ、社会人になってバリバリ働いている立派な大人が、
おばあちゃん おばあちゃんと声を上げ涙を流して悲しんでいる姿。
そんな妹にそっと寄り添う兄の姿。
なんて純粋な魂なのだろう、なんて美しい姿なのだろうと、私はその数々の光景に涙が止まりませんでした。
私は全くもって可愛い孫ではなかった。
祖父母になつきもせず、お葬式の時も涙も流さなかった。
この二人のお孫さんは小さい頃からお付き合いがあるのだけれど、
おばあちゃんによくなつき、子供の頃から・そして大きくなってからもずっと天使のようだった。
例えば私たちが長期の旅行に行っている間の植物への水やりをお願いした時。
その頃大学生になっていて、アルバイト代だからとお小遣いを置いておいても、決して手をつけなかった。
一緒に旅行に行った時、おばあちゃんが唇が乾いたと言うと、そっとリップを差し出した。
おばあちゃんが
「ばあさんが使ったら汚いら」
と言うと、
「なんで?全然汚くないよ」
と恥ずかしそうに答えてた。
久しぶりに会っても変わっていなかった。
否、より美しい人間へと成長していて、驚いた。
おばあちゃんへの思い、周りの人間への気遣い。
おばあちゃんに天国から見守られるようになり、彼らの将来はますます安泰だ。どんな家庭を築き、どんな風に社会を進化させてゆくのか・・・とても楽しみです。
人が亡くなるのは悲しいけれど、また同時に、キラキラとした希望を次世代へと引き継がせるものでもあるのですね。
しばらくは、このふわふわした感覚に浸りながら生活したいと思います。
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