本日４月４日は、おカマの節句でございます。
３月３日が女の子のお祝い、５月５日が男の子のお祝いなので、
間にはさまれた４月４日は私達のお祝いとされている！？のであります。
“おカマ”というのは蔑称であり、響きがよろしくないかなぁとも思いますが、
まぁ自分達で言う分にはいいんじゃないかと思いますのでここはひとつご容赦願いたい。
当事者でない人が口にする場合には、“おカマちゃんの節句”のような感じで言って頂くとまろやかになるような気がいたします。
さてさて。
LGBTという言葉がだいぶ世の中で認知されてきてはおりますが、一応おさらいを。
LGBTというのはセクシャルマイノリティの総称であり、
L→レズビアン
G→ゲイ
B→バイセクシャル
T→トランスジェンダー
の頭文字を取っているのでありますが、性というものは多様なものであり、
当然この４種類だけではないわけです。
性の多様性というものを説明するときによく使われるのがこちらの図なのですが、
よくできていてとても分かりやすいので講演等でも使わせて頂いているものの、
勿論これで全てではないわけです。
この図で言うと私は4番に当てはまりますが、
例えば男性として生まれ・ココロの性が女性で・恋愛対象が男性であったとしても、
現在の体の性が男性のままだという人・男性のままでいいのだという人は同じ4番でも外見の性が異なりますし、
例えば男性として生まれ・ココロの性が男性で・恋愛対象が女性であり２番に該当する人であっても、
女性装で生活しているという人も世の中にはいるのです。
以上はほんの一例で、性の多様性というのは明確に線引きで分けられるものではなく、
グラデーションのようなものなのではないでしょうか。
最終的には個体差でしかないのかも知れない。
そういった中で、セクシャルマイノリティの総称として便宜上使用されているのがLGBTという言葉になるのだと思います。
最近のLGBT関連トピックスですが、
先ずは「ソジハラ」なる言葉が誕生したという事でしょうか。
LGBT当事者へのいじめや偏見をセクハラならぬソジハラと呼び、差別を知って貰い、禁止する法制度の実現につなげたいという思いが込められているそうです。
概念だけでなく象徴的な言葉がある方が世の中に認知してもらいやすいと思うので、
なかなか面白い発想だと思います。
それからまだ結果は出ていないようですが、
パートナーを殺害された同性愛者の男性が、犯罪被害者遺族を対象とした国の給付金の支給を申請したという出来事も興味深いです。
（東京新聞2017年1月24日付）
男女間であれば内縁関係でも支給が認められる制度なのですから、
法律婚がない以上、同性愛者であっても夫婦同様の関係が事実上認められるのであれば支給対象としないというのは本来おかしな話であると思います。
差別や偏見の根深さを感じさせるこんな残念なこともありましたね。
（東京新聞2017年2月1日付）
私達って子供に悪影響がある存在なのかしら？
謝罪して今後はしっかりと対応するとう事なので、
今更あまりヤイヤイ言ってはいけませんが。
また、性別適合手術を受けていない方が、生殖能力がないことを性別変更の要件にしているのは違憲無効として性別変更を求めて裁判を起こして却下されたというニュースもありましたね。
以前は、様々な社会的な混乱が生じる（例えば女性用のお風呂に男性器の付いた方が入って来る等）し、
そりゃ手術終えてなきゃダメしょうと一笑に付しておりましたが、
様々な事情で手術を受けられない性同一性障害の方もおられることを知り、
現在ではその方の苦しみにも思いをはせるようになりました。
自己認識のみで性別変更できる国もあるという事ですが、
温泉等の公衆浴場文化・風習のある日本の場合は難しいですね・・・
皆で知恵を出し合って少しづつ良い方向に進んだらいいなと思いますが、
世の中捨てたものではなく、様々な企業や行政による取り組みの数々が報じられるようにもなっています。
個人的には同性パートナーにも保険金の受け取りを認めたライフネット生命に大きな拍手を送りたいです。
このように少しづつではありますがLGBT当事者にとって生きやすい世の中になって来ており、
これは様々なLGBTの個人・団体が熱心に活動して下さっている賜物であることは重々承知しており、感謝し、尊敬もしおります。
が、
毎度のように申し上げておりますが、私はLGBT当事者が自分達の権利向上ばかりを主張することにはほんの少しだけ違和感を感じてもおります。
なぜなら、私はセクシャリティという部分ではマイノリティでありますが、
他のほとんどの部分ではマジョリティなのです。
目が見える、耳が聞こえる、話すことが出来るし、歩けるし走れる。
日本において日本人である。
家庭にも恵まれ、両親が愛情持って育ててくれた、教育を授けてくれた。
だから私は、ウケのいいLGBT関連のことばかりでなく、
他のマイノリティのために・痛みを抱える人たちのために、税金や力を注いで欲しいと思う。
勿論各個人・団体の活動を否定したりしているわけではなく、あくまでも国家の取り組みとしてはという意味で。
・・・でも、
LGBT当事者の個人や団体が、自分達とは関係のない分野の困っている人達への支援や支持を表明したら、それはそれでもっと素敵だと思う。
そういう人に、私はなりたい。
おカマの節句を祝うあまり興奮し、
長々と筆を走らせてしまいました・・・(*≧∀≦*)
何はともあれ、本日はおカマの節句。
大いに呑んで騒いで、
そして皆で戦争や貧困や暴力や差別のない笑顔溢れる世界を築いて参りましょーーーーッ(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎
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