ドラフト3日間の指名がすべて終わりました。セインツはトレードアップ or ダウンはしなかったものの、指名権を使ったトレードを行い選手1人と下位指名権を獲得しました。
4巡132位: G ジェレマイア・ライト(オーバーン大) 6-5 / 331
カレッジ在籍時にDTからGへコンバートし2年間先発RGを務めた。サイズとパワーを生かした力強いブロックが特徴で、コンタクト時の爆発力、下半身を低く保ち相手の突進を押し止め押し返す力(アンカー能力)が高い。最後まで押し倒すフィニッシュ力もある。ギャップスキームにフィットしそうなタイプだが、カレッジではゾーンブロックに慣れており足は遅くても動きはスムーズ。運動能力は高くなく手の位置取りも粗削りなため素早くギャップを割られがち。スペースでのブロックにも課題がある。経験が浅く発展途上。
おそらくBPAでしかないとは思いますが、結果的にCエリック・マッコイの控えよりもRGシーザー・ルイーズの後継候補の仕込みを優先した形になります。シニアボウルで目立っておりその後トップ30でも面談していたようです。
4巡136位: WR ブライス・ランス(ノースダコタ州立大) 6-3 / 204
超エリートな身体能力を存分に生かし直線的なスピードと広範囲の捕球力で勝負する。ルートの頂点で瞬時に捕球態勢に入り、ボールやカバーの位置を見て捕球ポイントを微調整したりフィジカルなマッチアップをすることができる。スピードの緩急や方向転換時の細やかな動きが足らずルートランは洗練されていない。セパレイト能力は初動のクイックネスとスピードに限定され、ショートエリアでは活躍できない。ルートランの向上とバリエーションの取得が課題となる。QBトレイ・ランスの弟。
既にレシーバーはだいぶ層が厚くなってますがさらに加えます。WRはケガが多いし育成枠兼控えと理解しても良いし、ひょっとしたらラシッド・シャヒードに代わる真のディープスレットになるかもしれないし、まあ悪くない指名だと思います。コンバイン時に面談していたようです。
5巡150位 ⇔ Edge タイリー・ウィルソン(from レイダース)
先日言及したシボドウのトレード獲得は実際に2月から画策していたようです。ジャイアンツ側が3巡という強気の対価を求めその姿勢を崩さなかったことで結局破談となり、ドラフトでも2日目までにEdgeを指名できず、次のプランとしてウィルソンの獲得に乗り出しました。
ウィルソンは2023年の全体7位で指名された超素材型の選手でしたが、3年連続コーチが変わるという不安定な環境もあって(ただしDCとDLコーチは変わってないらしい)伸び悩み完全にバスト化してました。6-5 / 263のサイズと理想的な腕の長さを持ち、パワーを生かしたフィジカルなプレーが特徴で、素材としては本当に超優良。まだ25歳と若く、セインツで再起を賭けることとなります。低リスクでの獲得なのでまあ良しとしよう。
5巡172位: S ロレンゾ・スタイルズ(オハイオ州立大) 6-1 / 194
転校時にWRからDBへコンバート。ニッケルCBとSのハイブリッドで起用された。スピードを生かしディープへ抜かれない点、一直線にパシュートする点に強みがある。サイズやフィジカルがありショートゾーンのカバーは良い。テクニックや安定性は発展途上だが確実に成長している。ルートやボールが落ちるポイントを予測し把握するなどの状況判断が未熟。下半身の動きも硬くプレスマンカバレッジに苦戦する。全体5位指名ソニー・スタイルズの兄。
ニッケルCBとSのハイブリッドという求めていたタイプど真ん中なのですが、素質はあるものの圧倒的に経験値が足らず、開幕先発はおろか今年中に出番が回ってきたらヤバいと思えるようなレベル。ただ、スペシャルチームでの貢献が大きかったようで、そちらでの出番はありそう。長い目で成長を見守りたい。
6巡190位: WR バリオン・ブラウン (ルイジアナ州立大) 5-11 / 177
スピードオンリーの選手で、レシーバーとしてのルートランや基本的な捕球技術は欠ける。ディープの脅威とはなりうるがボールを見失いチャンスを逃すことがある。ただし、捕球範囲は割と広く、50/50のボールも競り合えるタフさがある。レシーバーよりもリターナーとしての貢献が大きく、一直線に走り抜けるのが魅力的(前へ前への意識がありグルっと回ったりなどの余計な動きをしない)。
WR 3人目というぶっ飛んだ指名かと思いきやこれはリターナーの確保と見た方が良いです。特にキックオフで威力があるようです。ティプトンの立場はだいぶ危ういです。
7巡219位: CB TJホール(アイオワ大) 6-1 / 189
スピードの緩急、しなやかな下半身の動き、滑らかな方向転換、素早いフットワークを持ち、しっかりと相手に密着し剥がされずかつキャッチ態勢を作らせない。反応も機敏で鋭いタックルをもってRACを防ぐ。ラン守備もブロックを振り切りボールキャリアーに素早く迫る。が、スピード不足で直線的なディープへのルートに対応できない。マッチアップでのミラーリングに集中するあまりボールの位置に目を向けないため、しっかりとボールに反応できない。ゾーンディフェンスは苦手な様子。
サイズやプレースタイルからしてニッケルCBやビッグニッケルの控え兼育成枠として期待されます。スタイルズ兄と足して1.5ぐらいで割ったらちょうど良い感じになりそうなんですけどね。
ドラフト全体の振り返りとロスター状況の再整理は改めてアップしたいと思います。