突然、ロシアのウクライナ侵略が始まり、世界中に衝撃と緊張が走っています。
日本にも少なからず影響がありそうな事態ですが、一体どんな分野でどのように影響があるのか、できるだけフラットな視点で読み解いて行きたいと思います。
2022年3月新月の星読みです。
【新月図】2022.3.3 02:34頃/魚座12°/2H
アングルを読む:Ascは山羊座5°、全て活動宮。
◆対外的に活発な動きがありそう。
Ascは山羊座5°でDscは蟹座になります。この対峙するサインは共同体を守るために積極的な活動をする性質があります。山羊座は地域社会や国家など、社会的ルールに線引きされた共同体。蟹座は家族や共同生活を送る集団など、気持ちでつながるような共同体を表します。どちらの支配星も2ハウスに在室していて、これはウクライナの情勢を受けて、日本としてやるべき事、特に経済的な部分での対応が大きなテーマとなる1ヶ月であることを示しているようです。
山羊座の支配星は土星で水星とコンジャンクション。これは日本の立場として、経済制裁には慎重な姿勢を示す事を表していそうです。対して蟹座の支配星は月、魚座で太陽・木星とコンジャンクションしています。こちらは人道的な支援、金銭面の支援と考えられます。そして必要以上に同情的になってしまい、精神が不安定になる事も示唆していそうです。
対してMcは天秤座で、支配星は山羊座金星1ハウスに在室しており火星/冥王星とコンジャンクションです。アスペクトで考慮すると、ここが今回の新月図のメインテーマとなりそうです。金星と火星のコンジャンクションは「新しい価値の創造」や「新陳代謝」を表し、冥王星が加わることで徹底的・不可逆的な変化、と言う意味が加わります。山羊座が経済活動や政府を表すサインですので、こちらもウクライナ情勢を表していそうです。それに対し、日本政府は外交的な面で立ち位置が変化する、と読めそうです。
◆共同体としての役割を果たす時。時には犠牲を伴うことも。
サビアン占星術で山羊座5°は「山羊座6度 暗いアーチのある小道と底にひかれた10本の丸太」となります。「6」と言う数字は環境に対して自分はどう振る舞うか、と言う度数です。特に山羊座6度は、共同体の中での自らの役割を果たす性質を表し、時には自己犠牲的な面も伴います。今、世界が緊張状態の中で多くの人が「自分にできる事」を行動に移していますね。また、日本始原図で山羊座5°は11ハウスで、友好国などを表す場所に位置しています。
少しこじつけの様な気もするのですが、第二次大戦後の東欧諸国の歪みを一身に受けたような今のウクライナの状況と重ねずにはいられませんでした。
月と太陽を読む:魚座12°/2H、天王星とセクスタイル
◆社会の動向に関心が集まりやすく、共感力が強まる時だが…
魚座12°の新月は牡牛座天王星とセクスタイルを形成しています。また、魚座木星ともオーブ2度でコンジャンクションしており、社会の動向に関心を抱きやすく、共感力も強まる時期となりそうです。天王星は4ハウスで国土や領土に対して突然何らかの変化が起きることを表します。今回の場合新月とは吉角ですので、災害ではなく前向きな変化と捉えて良いでしょう。牡牛座は地のエレメントですので、今回のメインテーマであるウクライナ情勢を受けて「国防に対する価値観の変化」を国や国民が意識し始めた状況と捉えるのが良さそうです。
始原図のトランジット:新月は1ハウス、YODの頂点
◆日本が持つ根深い問題で身動きが取れない状況に。
魚座13°というのは、日本にとって少し特別な度数です。もともとここに天体はないのですが、天秤座13°/8Hに太陽、獅子座13°/6Hに冥王星があり、魚座13°はYODの頂点となります。YODは「神の手」とも言われ宿命的なアスペクトとされます。日本の始原図で言いますと、太陽と冥王星のセクスタイルを形成しており、これは貿易や雇用、軍事面での目標達成以外では力を発揮できない事を表します。特に多くの方も指摘しているように、6ハウスの冥王星はしばしばアメリカの軍事力にも例えられます。個人的には最近は中国からの脅威とも見えるように思えます。
このことを踏まえ今回の情勢に当てはめると、日本が如何に難しい立場でいるかという状況が見えてきます。また、始原図のドラゴンヘッドは双子座13°で4ハウス、スクエアを形成しており、国防面でもっとたくさんの議論を重ねなければいけないことを促しています。
3つのコンジャンクションが表すもの
◆社会的新陳代謝と公平で慎重な判断、感情面では強い慈悲
今回の新月図では山羊座、水瓶座、魚座で3つのコンジャンクションが形成されています。
特に山羊座冥王星/火星/金星は、何度もお伝えしています通り社会的にとても大きなインパクトがあるアスペクトです。火星と金星のコンジャンクションは新しい価値の創造や新陳代謝などを表し、流行やブームを表す事もあります。前回は東京オリンピックの直前に形成されていて、獅子座19°/5ハウスでした。まさにその後はじまるオリンピックの盛り上がりや、ジェンダーについての新しい価値観が広まった頃でした。
今回、昨年の状況とは少し違い、①コンジャンクションの期間が1ヶ月程と長い、②コンジャンクションしたまま水瓶座へサイン移動する、③コンジャンクションしたまま冥王星を通過する。とかなり影響力が強いことを示唆できる配置です。繰り返しになりますが、山羊座は社会的共同体、政治、経済などを表しますので、その分野で大きな再構築が為されている事を表しています。日本では1ハウスにあり、世論や国そのものを表すような事で再構築が起きると読み取れます。ただ、始原図のトランジットでは12ハウスですので、国民一人一人の意識だったり、潜在的な感覚が変化するに留まるだけかもしれません。(例えば、「日本は絶対安全だと思っていたが、今後はそうも言っていられないと思うようになった。」という具合です)
水星と土星のコンジャンクションは慎重な判断を表します。サインは水瓶ですので広く公平な視点から普遍的な価値を見出そうとします。新月図で2ハウス。こちらは前述の通り経済制裁を慎重に行う事を表していそうです。始原図では12ハウスで、水面下に進められる事柄なのですが、6ハウス冥王星とオーブ5°でオポジションを形成。自衛隊の派遣などもあるかと思ったのですが、オーブが広いことと完全なオポジションは過ぎてしまっている事から、こちらの実現はなさそうだと判断します。
最後に新月と木星のコンジャンクションですが、こちらは魚座ですので感情面が繊細になり共感力が強い状況を表すと言えそうです。ここしばらく衝撃的なニュースも流れてきますから、当然の事でしょう。また、月と太陽のコンジャンクションは新しいスタートも表しますが、感情面で思い込みが激しくなったり自己主張が強くなったりする時期でもあります。特にフェイクニュースやそれに乗じた詐欺なども増える状況と言えますので、行動を起こす前に一旦冷静になることを心がけると良いかもしれません。
ノード軸に対してのクレイドル
◆意外なところから救済の手が入る
全体的に不安を覚えるような新月図なのですが希望もありました。
少しオーブは広めになりますが、ノード軸を中心に山羊座冥王星/火星/金星と魚座海王星がクレイドル(ゆりかご)を形成しています。これは援助や加護を表すアスペクトで、特に窮地に陥った際、意外な所から救いの手が差し伸べられるとされています。特に注目したいのは、山羊座冥王星/火星/金星がメディエーションの一端を担っている所です。ノード軸は牡牛座ー蠍座のラインにあり、お金、所有、土地、恨み、血縁、信頼を得ること、組織力を使うことが解決すべき問題として浮かび上がります。これらのテーマに新しい価値観を入れ込む事で、この葛藤を和らげようと促しているように見えます。対して魚座海王星は、夢や理想、集団意識などを表します。オーブが5°ですが冥王星と海王星のセクスタイルはスピリチュアル、精神的、神秘的なムーブメントを表しますので、多くの人の祈りが届いた的な何かが起こるのかもしれません。(少々乱暴な占断ですが・・・)
SNSを通じて世界中の人々が戦争反対を訴え、それが世論となり、支援の輪も広がっている状況を鑑みますと、荒唐無稽というわけでもないかもしれません。
新型コロナについて
◆状況的には全く予断を許さない状況ではあるが、多くの人の関心が薄れてしまった様にも
占断していて時々気になる事なのですが、チャートに現れる(読み取りやすい)出来事は、対象者の多くが関心を寄せるものに偏っていると感じます。もっと詳しく読んでみれば、きっと何かしらのサインはあるのかもしれませんが。。。分かり易いのが地震のイベント図で、規模が大きくても日本全体に影響が少なければ、あまり表立って出てこない印象です。
同じ理由で、2月の新月図では話題がコロナからウクライナ情勢にシフトしてしまった為か、コロナの影響を読み取ることが少々難しかったです。
ただ、確実にまだ影響は続いていて、海王星が2ハウスと3ハウスの間に在室していること、3ハウスにキロンが在室している事、6ハウスの支配星である水星が土星とコンジャンクションしている事から、特に3ハウスー小学校などの初等教育の環境では感染拡大のダメージが続くことが予想され、水星にも土星の制限がかけられている事から、仕事や商売はまだ全面解禁のムードとは行かない様子が見てとれます。
対して医療機関ですが、こちらは12ハウス射手座で支配星は木星。マレフィックによるハードアスペクトもない事から、逼迫状態は脱していく事と読めそうです。(今の状況ではちょっと信じ難いですが。。。)
終わりに…
◆今までの常識が書き換えられてゆきそうな1ヶ月
火星と金星のコンジャンクションについて、当初はここまで影響力が強いものとは考えていませんでした。そもそも火星と金星のコンジャンクションは、恋愛や流行について語られる事が多いのです。今回は冥王星が関わっていることや、山羊座後半の度数で起きている事などから、影響が強く特殊な(?)形で現れたのかもしれません。新陳代謝や新しい価値を創造するには、今まで価値観を手放したり壊す必要があります。「壊す」部分を冥王星が担ったと解釈すると、なるほどと思えてきます。
また、占星術の奥深さを感じました。
ウクライナの情勢については別の記事で改めて占断したいと考えています。


