アイスクリームのハンバーグではありませんよ。

L'iCEBERG
(氷山)

これはベルギーの映画です。
一昨年、CSの「シネフィル・イマジカ」というチャンネルで放送していたのを見たのですが、とても面白かったので再放送で更に2回見ました。
コメディですがそんなに軽くはありません。でも面白いです。

ハンバーガーショップのマネージャーの女性が、うっかり誤ってお店の冷蔵庫に閉じ込められてしまい、そこで一夜を過ごすことになってしまったのですが、夜になっても翌朝になっても、家族(夫・子供)の誰一人としてこの女性の不在に気がつかないのです。
「当然そこにいるもの」として、一応は顔も見ずに話しかけたりもするのですが、その「当然いるだろう」という思い込みがあるがゆえに、それに対する返事が聞こえなくても、誰もが全くお構いなしなのです。「当然いつも通りの返事をしているだろう(聞くまでもない)。」と。
翌朝やっと助け出されてヨレヨレのヘロヘロになって家に辿り着いたこの人は、冷蔵庫の一夜でおかしくなったところへ更にそんな現実を目の当たりにして、何かが壊れてしまいます。
自分の命が危険にさらされたあの極寒=「氷」にとりつかれていくのです。
氷を見ると触って、頬ずりをして、抱きついて目を閉じて。。。
氷を愛してしまうのです。
そして彼女はついに家族を棄てて、氷山を目指す旅に出るのでした。
途中で「理想の男性」も現れます 叫び


セリフが大変少なく音も殆どない映画なのですが、愛について・家族・男・女・過去と未来・ノスタルジア・自然。。。淡々とした流れの中にそれらを語る、実は壮大な冒険物語(珍道中)で、結構読み甲斐(?)のある深い映画だと思います。


舞台が北欧なので、出てくる家具や町並みや風景すべてが殺風景すぎるくらいなのですが、デザインや色使いに落ち着きや独特のセンスがあるので、北欧インテリアが好きな方はこの映像が気に入るのではないでしょうか。
また、見ているだけで寒くなるので、これからの季節にピッタリだと思います。


残念ながらまだ日本語字幕つきのDVDは発売されていないようです。
でも先ほども書きましたが、セリフが少なく、役者さんの表情と行動で大抵のことは理解できると思いますので。。。
こちらでしたらフランス語になりますが、よろしければどうぞ。見てね。