ご機嫌で日本酒を呑み、
語らっているうちに
すっかり日も暮れ冷えてきました![]()
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「中に入れてもらう?」
「そうですね![]()
お邪魔させてもらいましょう。」
引き戸を開けて中に入り、
「お邪魔させてもらっていいですか?」
と、
看板娘さんと語らっているご夫婦に声をかけると、
「どうぞどうぞ![]()
外は寒いのに、大丈夫かしらって言ってたところだったのよ
」
奥様がおっしゃってくださいました![]()
このお店、
100年以上続く由緒ある酒販店で、
国の重要文化財に指定されているそうです![]()
奥行き60メートルくらいある町屋で
昔は奥から商品を出すのにトロッコを使っていたらしく、
床にはまだトロッコ用の線路が続いていました![]()
当時使用されていたトロッコの上に畳を敷き、
そこを座席として使用していたので、
私達はそこに座らせていただきました![]()
私達は偶然この通りに迷い混んだおかげで
このお店を見つけることができたと話すと、
そのご夫婦は毎週来ている常連さんとのことでした![]()
お住まいはそこから少し離れている、
お金持ちがたくさん住んでいる街でした![]()
旦那様は70代だそうですが、
オシャレなハットをかぶり、高そうな黒いロングコートに
高そうなオシャレな靴を履いていました。
奥様は明らかに本物の毛皮のコートで
お上品そのものでした![]()
なんだか私の格好・・・情けないわ![]()
奥様は寒さで手をずっとこすっている私に
カイロを渡してくださり、
とっても優しくて気の利く方でした![]()
ご夫婦の娘さんは40代半ばだけど独身で、
奥様は早く結婚しろと言っているけど、
旦那様はしなくてよろしいと言ってました![]()
大晦日と元旦は娘さんが帰ってこられてたから
3人で浴びるほどお酒を呑んで楽しかったけど、
今日帰ってしまって旦那様が寂しがっているから
このお店に来たとのこと![]()
そこで奥様が私達にどこから来たのか聞いてこられました。
くんと私が違うところから来ているのを聞いて、
「あら
ご結婚されているんじゃなかったの
」
やぁだーーーーー![]()
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夫婦に見えた???
そんな仲むづまじく見えた???
恥ずかすーーーーー![]()
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「いや、私たちそんなんじゃ・・・」
テレながら私は言いましたが、
くん、苦笑い![]()
お2人は本当にお酒を飲むのが好きで、
美味しいものを食べるのが好きで、
お酒を通じていろんな人で出会えるから
お酒を飲めてよかったとおっしゃいました。
私たちも同感です![]()
今日ご夫婦と出会えたのもそうだし、
私と
くんが出会えたのもそうだから![]()
私は
くんに自分の仕事の話をするように、
コソっと突っつきました。
「お名刺お渡ししたら?」
「いや、今日はそういうのは・・・」
「セールスじゃなくて、魅力を伝えるだけでいいやん。」
なんだか悩んでいる様子![]()
でもこれだけお酒好きな方々だし、
きっと気に入ってくださるはず・・・
そこで奥様が
「私、ビールも大好きでね、
お料理しながらついつい飲んでしまったり
」
きた
チャーンス![]()
私はおせっかいだとわかっていたけど、
言ってしまいました![]()
「この人、ビールの会社で働いてるんです![]()
とっても美味しいんです
」
「えぇ
そうなの
」
ご夫婦も、看板娘さんも、
興味津々で聞いてきてくださいました。
そこで
くんはようやくお話を始め、
私もファンの1人として
「美味しいのでぜひ飲んでいただきたい
」
と、選挙カーのうぐいす嬢のごとく、
くんをゴリ押ししました![]()
ご夫婦もぜひ飲んでみるとおっしゃいました![]()
ご近所の常連さんたちが、
犬の散歩がてらにワラワラといらっしゃったので、
私たちはそろそろおいとますることに。
ご夫婦が、
駅のコンコース内に酒造直営の立ち飲み屋があるという情報をくださり、
私たちはそこへ寄って帰ることにしました![]()
少し遠回りをしてならまちを歩きながら駅に向かうことに![]()
本当に素敵なご夫婦だったね、
なんて話ながら、
寒いからずっと
くんにくっついて
腕をくみながら
駅までぼちぼち歩きました![]()
くんとあんなご夫婦になれたらなぁ・・・
さっきの奥様の発言、
くんどう思ったのかなぁ・・・
続く![]()