長文です。
2017年9月にアラジンデビューした小林唯くん。デビュー後は11月頃まで北村優くんと交代でアラジンをやっていましたが、その後はしばらく出演がなく、2018年4月の最終週から7月3週めまで約3ヶ月1人で頑張りました。その後9月の1週めの途中から出演、10月3週めまで出たあとは、またしばらくアグラバーから離れました。
唯くん、『パリのアメリカ人』の初演メンバー（アンリ役）に選ばれましたからね
唯くんのアンリ、とても好きでした
パリアメ名古屋公演上演中の2019年10月4週めに、突発的に2公演だけアグラバーに戻りました。この週は、8月半ばからアラジン役連投中だった北村優くんの調子が悪かったのか、アラジンがトリプルキャストでした。唯くんが2公演、北村くんが3公演、笠松哲朗くんが2公演（土曜日のマチソワ）。
パリアメのあと、唯くんは大井町の『キャッツ』や2021年12月からは『ロボット・イン・ザ・ガーデン』で活躍。アグラバーからずっと離れていました。
私は2017年にデビュー2週めの唯くんアラジンを初めて観ました。
その日のキャストボード。↓
すごく素直で、繊細で、誠実なアラジンでした。「嘘つきの調子者」には見えないけど、貧しい環境で必死に生きている姿がとてもいいなと思いました。その後も何回か観て、唯アルは好きなアラジンでした。
プログラムの出演候補にはまだ名前があるけど、唯くんはもうアラジンには戻らないのかなと寂しく思っていました。
だから、今回の唯アルの登板はとっても嬉しかったです
昨日（7/30）は本当なら名古屋『キャッツ』を観に行っていたはずでした。でも最近のコロナの感染状況を見て遠征を断念し、じゃあ家でおとなしく『人間になりたがった猫』のライブ配信を観ようかなと思っていたのに、人猫も配信される予定だった公演が中止。
これはアグラバーに行くしかない
（渡邉寿宏くんもまだいるし
）と前日予約に挑戦。無事に1階センターブロックのそこそこ前の列の席が2席取れました
通算154回め、7月は8回め（汗）のアグラバー訪問でした。
キャスト。↓
席からの眺めはこんな感じ。↓
唯アル、やっぱり素直で繊細で誠実でした。
一場面一場面をすごく丁寧に演じていて、1幕はちょっと芝居が重い感じがしました。
でも、2幕は唯アルの持ち味が発揮されて、これならジャスミンがアリー王子をとても誠実な人だと思うだろうなと何度も頷いてしまいました。
『ホール・ニュー・ワールド』の前の、ジャスミンの寝室でのやりとりでは、厂原時也くんのアルや一和洋輔くんのアルはアラジンのお調子者の面が前面に出ています。でも、唯アルは「あなたはなんてお美しいのでしょう」というセリフにジャスミンに恋焦がれる純粋な気持ちがこもっていて、思わず心の中で「うわぁ」と照れてしまいました（私が言われた訳じゃないのに
）。
「僕を信じて」もすごく誠実で、ジャスミンがその言葉で迷わずアルの手を取るのがとても納得がいきました。
『ホール・ニュー・ワールド』では、はしゃぐジャスミンの笑顔をずっと後ろから覗き込むように見守りながら、優しく微笑む唯アル。きっと、唯アルはジャスミンと一緒に絨毯に乗っている自分自身の喜びよりも、自由になれたと喜ぶジャスミンの幸せそうな笑顔が何よりも嬉しいんだろうなと思いました。今更ながら、この場面でときめいてしまいました
もちろん、ジーニーに対しても、マブダチトリオに対しても誠実なアルでした。
唯くんのこういうキャラクター、なんだか見覚えがあるぞ…と考えてみたら、パリアメのアンリだ アンリも、一途に、そして誠実にひとりの女性を愛する青年でした。
唯くんのアンリ、また観たくなっちゃった 難しいだろうけど、パリアメ、ぜひ再演してほしいです
それにしても、約2年ぶりに演じる役で、演出もけっこう変わっているのに、ちゃんとできてしまう唯くんってすごいなあ。もちろん、少しお稽古はしたでしょうが。
唯くんはしばらくアグラバーでしょうか。8月の後半にロボ庭のツアーが関東に戻ってくるから、唯くんのカトウが観たいなと思っていたのですが、萩原隆匡さんのカトウかな。ハギーのカトウも久しぶりなのですごく観たいけどね。
7/18にオマールデビューした大空卓鵬くん。
卓鵬くんは、ベイビー・ジョーン（ウエストサイド物語）やメソ（夢から醒めた夢）、フランダー（リトルマーメイド）、トロイリュス（トロイ戦争は起こらないだろう）など、かわいい少年役をいくつも演じて来ました。オマール役候補に入ったと聞いた時、きっと似合うだろうなと思いました。そして予想通り、ちっちゃくて童顔でおっとりしたかわいいオマールでした
私が大空オマールを初めて観たのはデビューまもない7/20でした。その時はまだ台本通りに真面目にやっているだけという印象でしたが、だんだん、卓鵬くんの個性が見えてきました。おっとりしているけど、カシームやバブカックが調子に乗ると案外ビシッと止めてます。戸高圭介くんのオマールはカシームとバブカックに振り回されてヨロヨロしてるからなあ（苦笑）。
マブダチトリオは仲良しでいつも3人でわちゃわちゃしているのが私の好みなのですが（カシーム：田中宣宗くん、オマール：戸高くん、バブカック：白瀬英典くんの組み合わせが一番仲良しでわちゃわちゃしてる）、岩崎晋也さんがカシームをやっていた時は、わちゃわちゃ感が全然ありませんでした。岩崎さんも白瀬くんも、卓鵬くんに遠慮があるのかなんとなくやりにくそうでした。
でも、カシームが田中くんになったら、オマールが戸高くんだった時と同じようなわちゃわちゃ感が出ていました 3人の相性がいいのかな
戸高くんが抜けちゃって寂しかったけど、卓鵬くんのオマールも好きだなー
6月に男性アンサンブル11枠デビューした酒井康樹さん。
『ライオンキング』の男性アンサンブル4枠で活躍している酒井さんですが、私は2019年の『はだかの王様』で運動大臣アロハを演じた酒井さんの印象が強烈で 個性的な衣装とアフロヘア、おバカさんキャラ（でも野心家）で楽しませてくれました。
酒井さんは、秋に舞浜で上演される新演出版の『美女と野獣』のガストン候補でもあるので、今、ちょっと気になる俳優さんです。私の大好きなグヨル（金久烈）さんと今のところダブルキャストですからね。
初めて衛兵隊長姿の酒井さんを見た時、「これはグヨルさんもガストン経験者だからとうかうかしてられないな」と思いました。体をだいぶ作り込んでますね。『アラジン』の衣装は肌の露出が多いからでしょうが、ガストンに向けての準備でもあるのだと思います。
そして、よく通る声。声量もあります。さすが、LKシンガー枠。
何よりも、グヨルさんより若い
グヨルさんも若く見えるけど、本物の若さにはかなわないよね ←グヨルさんのファンなのに失礼な私w
グヨルさんがうかうかしてるとは思いませんが、開幕キャストを酒井さんと競うわけですから、頑張ってほしいです
ところで、酒井さんはオープニングの『アラビアンナイト』ではアグラバーの街の人を演じていますが、同じ11枠の渡久山慶さんと衣装の色が違います。渡久山さんは黄色とオレンジを基調にした衣装だけど、酒井さんは濃いブルー。
『アラジン』のアンサンブルさんて、俳優さんによって衣装の色や形が違う枠が他にもありますよね。最近女性アンサンブル2枠デビューした渡辺智佳さんも、河井莉佳さんと衣装の形と色が違うし（上が肩出しのビスチェじゃなくて、黄緑のパフ袖のブラウス?の上にビスチェ。多田毬奈さんも渡辺さんと同じ衣装です）。
なんでだろ？
そういえば、渡辺さんはキャストに出たり入ったりしてますね。調子悪いのかしら？
最近、河井莉佳さんの女性アンサンブル2枠がお気に入りです。街の場面での彼女の小芝居が面白くて、つい目を引かれてしまいます。
河井さん演じる2枠さんは、ちょっとエキセントリックな女の子のようです。『逃げ足なら負けない』では布地売りの売り物を頭に被って、いかにも気に入ったようなそぶりをするのに、次の瞬間「やっぱいらなーい」というように立ち去ります。『バブカック・オマール・アラジン・カシーム』（BOAK）では、アラジンのファンらしく、ナンバーのあとアラジンに激しくアピール。でもアラジンはジャスミンのところに行ってしまうので、大変傷付いたようです。花売り（男性3枠）に泣きついたり八つ当たりしたり、大騒ぎしています。30日は花売りの屋台からお花を3本抜き取って、それを持ってアラジンにアピってました。
2幕の『危険な冒険』の前の市場の場面も面白くて、下手にいるスパイス売り（男性6枠）といつも何かしています。30日はスパイス売りが彼女に熱心に何かを売り込んでいましたが、2枠さんはバナナが気に入ったらしく、まんまとタダでせしめたようです。嬉しそうにバナナを振り振り上手に歩いて行って、去り際、得意げに天秤を担いだ商売人（男性3枠）に見せつけていました。
河井さんは『プリンス・アリー』の序盤でウィンク飛ばしまくりで踊っていてかわいいし、終盤のバットマンはびっくりするほど高く脚が上がってるし（時々高すぎてスカートの裾が頭飾りに引っ掛かる）、コロナ禍でなかったらお手紙とプレゼントを差し入れしたいほど気になっています
渡邉寿宏くんはアグラバーでも表情豊かで、ダンスの表現力も豊か
時々投げキスとか流し目をするのがまたニクイわあ
踊っていない時も、街の人や衛兵としてしっかり芝居をしていて、見ていて楽しいです
渡邉くんも関東に戻ってくるロボ庭ツアーに出てほしいんだけど、どうかなー。
渡邉くんについては、書き始めると止まらなくなるので、これくらいで。
コロナのせいで、公演中止が相次いでいる劇団四季。
最近の感染状況では誰がかかってもおかしくないし、むしろかからないほうが奇跡のようです。
第7波の中で『アラジン』は今のところ公演中止になっていませんが、いつ『アラジン』も…とビクビクしています。
本当に、今は公演を観られるだけでも幸運ですね。
また叫んじゃいます。
コロナのバッキャロー！！