静岡CATS千秋楽レポ、その2です。
※グヨルさん=金久烈さん、りゅーじくん=松永隆志くん
幸福の姿。
タントと寄り添う玉井ギルの表情が本当に幸せそう。いつもほっこりした気持ちになります。
オーブンの上のグヨルタガーは千秋楽も猫でした(いや、猫なんだけど)。体の下に潜り込んで来たボンバル(高倉恵美さん)を前足(手)でもみもみ。すりすりして別れる時に口が「ニャー」の形になってました。かわいい(*^_^*)
劇場猫ナンバー。
この場面、今まではガスの話をあまり聞いてない(聞いていても最後まで聞かない)ギルが多かったけど、玉井ギルは毎回きちんと猫座りしてガスを見つめて最後まで話を聞いてました。もしかして玉井ギルはガスが現役の役者だった頃を知っているのかな。自分では見ていないかもしれないけど、名優がいたって話には聞いていたとか。
りゅーじタンブルもガスの話にはわりと興味があるようで、「♪そう シェイクスピアの芝居で」で「ほら、聞いてごらんよ」というようにカッサを見ます。カッサは藤岡あやさんでも高橋伶奈さんでも眠そうにしていることが多かったけどね(^_^;)
「♪見せようか」でガスに送られた拍手がとても大きくて、なんだかぐっと来てしまいました。
海賊猫ナンバー。
グヨルタガーはクリューになるとガニ股歩きになるのね。グヨルさんが夏にやった「夢醒め」のヤクザを思い出します(^^) グリドル登場時の鼻血ブーはすっかりグヨルタガーの定番に(*^_^*)
グリドルお迎えは、ミストはタガーについて行かないで舞台上でお迎え。30日のマチネはくっついて行ってタガーにふっとばされちゃったからね(^_^;)
ボンバルは今回もグリドルのしっぽを踏んづけたグロタイに斬りかかろうとして、マキャとタンブルに止められてました。
グロタイとギル隊長の一騎打ちは、今まで観た正木グロタイvs玉井ギル隊長の中で一番カッコよかったです。千秋楽だから気合が入ってたのかな。
鉄道猫ナンバー。
ヤクザ登場でタガーがものすごいやる気満々でファイティングポーズをとってました。ちょっとカッコよかった(*^_^*) ギルはタガーの背中にしっかり隠れて、「やっちゃえやっちゃえ!」とばかりにタガーを前に押し出してました。
涼太スキンブルは静岡最後の夜行列車の旅を心から楽しんでいるようで、いつにもましてキラキラしていたようです。五反田からずっと観たいと思っていた涼太スキンブル、静岡でたくさん観られてよかったです(^^)
それにしても涼太スキンブル、マキャが上手スロープから飛び出して来た時の驚き方がちょっと面白すぎ。「うわっ!」と叫んで思い切りガニ股で踏ん張って…二枚目が台無しっス(^_^;)
犯罪猫ナンバー。
高倉ボンバルのクール&セクシーなダンスに目を奪われました。高倉さんは妖艶なダンスを踊っても下品ないやらしさがまったくなくて素晴らしい。
マキャファイト。
佐野隼平くんのマキャは、最初の頃は「もう少し身長があれば…」と残念に思うこともあったのですが、大胆な動きと迫力ある吼え声で、私の不満を見事にふきはらってくれました。カッコイイ!
マキャvsマンカスは、二人とも19列まで聞こえる大きな声で「カーッ!」「ハーッ!」と叫んでました。いつにもまして気合入ってた!
マジック猫ナンバー。
いつも思ってたんだけど、グヨルさんの「ミストフェリーズに頼もう!」は、高いところ(視覚的な高さではなく気持ち的な高さ)からポン!と声を出していていいなあ。デュト様がいなくなったことで猫たちの間にたれこめた不安の雲を吹き飛ばすような声です。
そしてやっぱり猫なグヨルタガー(うん、猫なんだけどね)。千秋楽もミストのマジックにいちいち驚いていてかわいかったです(*^_^*)
手拍子あおりのところは、いつも上手壁の2階部分に行くタンブルを見ていたのですが、最後なので舞台で踊る3人(ミスト・タガー・マンカス)を凝視。ダンスのうまい3人だから、カッコイイなあ。特に3人で後ろに足を回すように飛ぶジャンプは3人とも高く跳んでて素敵。
ダンスの初めで腰に手をやって「はい、腕組んで」というようにミストを見るグヨルタガーがほほえましい(*^_^*)
メモリー。
「♪思い出をたどり」で私の胸にも静岡公演の思い出が溢れて来ました。
とっても楽しくて幸せな思い出ばかり。涙が止まりませんでした。
天上への旅~猫からのご挨拶。
「メモリー」で溢れた涙は止まらず、「もうすぐ終わっちゃう」という思いも加わって、しゃくりあげる寸前の私。隣りで母もハンカチを握り締めていました。
涙でかすむ目を拭いつつ、オペラグラスでオーブンの上のタガーの顔をガン見。タガーのメイクをしたグヨルさんの顔はしばらく見られなくなるかもしれないから、しっかりと目の奥にやきつけました。グヨルさんってハンサムなタガーよね。しみじみ思いました。
通常カテコ&握手タイム。
ラインダンスでたかーく上がるグヨルさんの脚。あんなに脚上がるタガーは今までいなかったわ。ステキっ(*^_^*) 雄猫と雌猫で2列に分かれて前後入れ替わるところ、グヨルさんだけ踵歩きなんだけどどうして?(…ってやっぱりグヨルさんしか観てなかったアタクシ(^_^;))
静岡最後の握手はバブちゃん(和田侑子さん)でした。和田さん、なるべくたくさんの人と握手しようとしてたみたいだけど、時間切れ。手を伸ばしてたお客さんたちに「ごめんね!」というように申し訳なさそうな笑顔で手を振って舞台に駆け戻って行きました。
下手ブロックを見ると、壁際を握手しているタンブルの姿が。りゅーじくんも一生懸命握手してました。さわやかな笑顔がまぶしかったです。
特別カテコは猫たちのアカペラのメサイアからスタート。女性がメインのメロディを歌って男性がハミングでコーラス。とっても綺麗でした。
みんなが歌いながら舞台中央に集まって行き、その後ろに海賊船がゆっくりと降りて来ました。みんなが海賊船に集まって、マキャとガス(だったと思う)が甲板の上の幕を取ると、そこには「CATS千秋楽」の文字のオブジェが。マンカスの「キャッツ静岡千秋楽!」に続いて、全員で「ありがとう!」
そして「メモリー」がしっとりと流れ出し、マンカスから一人ずつ通常のカテコよりも少し長めのパフォーマンス&決めポーズ。自分の番が終わるとそれぞれ上手と下手のスロープ通路にわかれて客席を駆け抜けて退場。自ナンバーやジェリクルボールでの特徴のある振りやポーズをやった猫が多かったかな。カーバ(齊藤太一さん)がくるっと回転した時にちょっとバランスを崩してよろけて、苦笑いをしながらポーズとってました(^_^;)
玉井ギルは側宙で運動神経の良さを披露してくれました。りゅーじタンブルはジャンプから前後開脚で着地して、右の肘と右の膝を床について体を横に倒し、左腕と左脚を床と垂直に伸ばすポーズ。ディミがボールの最初(ディミ・ボンバル・タントの3人でポーズとるところ)でやるのと同じポーズでした。綺麗だった~(*^_^*) 30周年カテコではアクロやってたので千秋楽もアクロかなと思ってましたが、『動』ではなく『静』の動作を見せてくれたりゅーじくんに感動。母も涙を浮かべて喜んでいました。
タガーはなんと最後から二番目(グリザの前)でした。ミストよりあと。大物っぽいわあ! グヨルさんはミストのようなグランド・ピルエットを少しだけやってくれました。グヨルさんだってバレエ出身だから出来るのよね。でもまさかタガーの姿で見られるなんて!
他のお客さんも意外だったんでしょうね。客席がどよめいてました。私は心の中で「見たか!」と叫んで小さくガッツポーズ(^^) とことん踊れるタガーなんですよ、グヨルさんは♪
タガーは自分の番が終わると下手のスロープを降りたところで膝をついて待機。ご挨拶を終えたグリザの手を取ってエスコートして下手通路から退場して行きました。私の席は下手通路から3つめだったから、通り過ぎるグヨルタガーを近くで見ることが出来ました(*^_^*)
猫たちが客席から去ったので、まさかお見送り!?と一瞬期待したのですが、そんなことはなく(当たり前)、鳴り止まない拍手に応えて猫たちが客席通路から再び舞台に戻って来ました。
1列に並んで手を繋いでお辞儀して手を振りながら袖にはけていくカテコが何度か繰り返され、他の猫たちが去って行く中、わざとらしく下手の滑り台の横で立ち止まってポーズをとるタガー。その顔がにんまりとして、スポットライトがタガーを照らし出しました。やっぱりありました、タガー締め♪
前楽のタガー締めは頭の上にあげた手で手拍子を煽ってましたが、千秋楽は後ろを向いて衿パタで煽り。グヨルさんてばやっぱり最初の動作がゆっくりすぎて、タイミングが取りにくかったです。前楽でやってたダンスのステップはなし。先輩タガーたちがやって来た普通の(?)タガー締めでした。
手拍子をが拍手まで盛り上がったところでガニ股ジャンプ、暗転。それでも拍手は鳴り止まず、オーブンの上に再びタガー登場。
また後ろ向きの衿パタで手拍子を煽りますが、やっぱり最初の動作がゆっくりすぎて、お客さんの手拍子がバラバラ(^_^;) タガー、客席のほうを向いて「んもう、合わせて!」とばかりに地団駄のような動作。客席から笑いが起こりました(^^)
出だしはややバラバラでしたがタガーの衿パタに合わせて手拍子は拍手に変わり、最高潮でタガーがジャンプして暗転。それでもやっぱり鳴り止まない拍手。タガーがオーブンの後ろから顔を出して「The END」のボードを置いたけど、拍手はまだまだ鳴り止む気配すらありませんでした。
再び全員が舞台に登場して拍手に応えました。そして3度めのタガー締め。グヨルさんが千秋楽のタガーを任されてよかったなあと、あらためて感動がこみあげてきました。思わず舞台に向かって「タガー!」と叫んでしまいました。
3度めのタガー締めでも鳴り止まない拍手。お約束通りまたタガーが出て来て、オーブンの上の「The END」のボードを取って頭の上に掲げてゆっくり舞台中央へ。ボードを床に置いて、最後はオーブンの後ろからしっぽだけ出してバイバイして、静岡公演の千秋楽は幕となりました。
公式サイトの記事によると、20分にもわたる長いカテコだったそうですね。何度も拍手に応えてくれたキャストの皆さんに感謝。
2ケ月半、本当に楽しかったです。週末にしか観に行けなかったけど、静岡に行けば「CATS」を観られる、大好きな人たちに会える、というのは、私と母の大きな心の支えでした。本当に本当に、すっごく幸せでした!
静岡公演が終わって2週間。今日(12/16)、次の公演地は福岡という発表がありました。猫たちがまた舞台に帰って来るのは嬉しいけど、福岡は遠いなあ…。まあ、それでもきっと行ってしまうんだと思いますけどね。大好きな3人が出たら絶対に行きます!
グヨルさんもりゅーじくんも玉井くんも今は舞台にいません。とっても寂しいです(T_T)
しばらくは、静岡の楽しくて幸せな思い出に浸って過ごします。そしてまた彼らと再会する日が早く来るように(出来たら東京の劇場でね)、神様とアサリ様(苦笑)に一生懸命お祈りします。
千秋楽のキャスト表です。