長久保赤水資料群・其の1@茨城新聞みと・まち情報館

 

 

 

長久保赤水(1717~1801年)の生涯と功績を学ぶ連続講座(全3回)の第2回が9月14日(水)の午前10時半から正午まで、水戸市南町の茨城新聞みと・まち情報館で開催された。講師は長久保赤水顕彰会の佐川春久会長。

 

 

 

参加者全員に配布された『国の重要文化財指定記念誌・長久保赤水資料群』

この本を資料に佐川春久会長が解説された。

 

1.いったい何者?江戸時代の地図男!長久保赤水

 

遠祖は九州の大名大友家の流れを汲み、現在の静岡県駿東郡長泉町を領して長久保城主となり、長久保氏を称したとされる。

北条氏に攻め落とされ、東に逃げ、現在の高萩市赤浜に定住し代々農業に従事し庄屋となる。

 

 

長久保赤水像・自画自賛 赤水自筆

藩主から葵の紋の衣服を賜った。

 

11歳で天涯孤独となった赤水。

農作業をしながら寸陰を惜しんで勉学に励む。

かの有名な二宮金次郎に先駆け、書を懐に農作業に勤しんだ。

書籍・師・学友・旅人などから多くを学ぶ。

多くの書からミクロ的、マクロ的な複眼の視点をもって多くを学んだ。

 

2.『赤水図』の原稿を読み解く

長久保赤水は35歳の頃から日本地図の構想を始めた。

全国の絵図(模写図)や天文図は個人では見ることが出来ないので、水戸彰考館の図書係、立原蘭渓・翠軒親子や名越南渓、水戸藩の天文家であった小池友賢の指導を受け自らも天文書の研究をした。

 

ポルトラーノ型日本図草稿

海図を元に緯度経度による日本全体の正しい地形を描写した。

現地での測量を中心とした伊能忠敬と違って、赤水は文献から正確な図面を作成した。

 

 

『飛騨国図』

赤水の手書き図で国名の由来など地誌的記載もある。

『瀬戸内船路及び西国街道図』など船路の図もある。

 

3.中国地図の手書き原稿を読む

 

 

『三国鼎峙図草稿』 (唐土歴代州郡沿革図)

35.3 x 38.8cm 高萩市歴史民俗資料館所蔵 (長久保甫氏 寄贈)

和紙に極彩色で、『唐土歴代州郡沿革図』中国・ 三国鼎立時の手書き原稿、

中国に関する資料も多い。

 

 

『朝鮮興地之図』朝鮮半島の絵図

中川氏蔵本写、と表紙に書かれており、長崎奉行の中川忠英が作成した地図を赤水自身で書写した。唐通時(中国語翻訳官)を動員して清の江南や福建などから来た商人から聞き、これらを図説化した。当時は情報を図に書き込むのが普通の方法だった。

 

 

マテオ・リッチの6枚図を長久保赤水が1枚図にまとめた世界地図を読む。

地球を球形としてとらえ、平面の地図を立体的に表した地図。

 

経緯線・山川・湖沼・都市・島なども記されている。