海鹿島(あしかじま)@銚子市

 

銚子の犬吠埼の東側に「海鹿島」という場所が在る。

アシカやトドなどが生息していたというのが地名の由来ともいわれが、その鳴き声は犬が吠えているようにも聞こえたので「犬吠埼」となった、との説もある。

 

 

 

 

中生代白亜紀の礫岩・砂層からなる岩礁がある海岸で海水浴場にもなっている。

岩礁に波が寄せる姿はなかなか見事であるが、携帯のカメラで写取るのは難しい。

「海鹿島」を訪ねたいと思ったのは小川芋銭(1868年・慶応4- 1938年・昭和13年)が晩年の3年間に2度にわたって「潮光庵」に滞在し、「海島秋来」「雲巒烟水」「河童百図」などの名作を描いた地であること。

書簡集を読むと「海鹿島」から友人に多くの手紙を出しており、思索の場所でもあった。

 

 

「海島秋来」(1932・昭和7)年

日本美術院第19回展覧会に出品。サイズ 112cm×95.6cm。

 

今回この辺りを散策したが、海岸線に幹線道路が建設されて約90年前とは景観が変わってしまっている。

実景を描いたとも思われるが、岩礁は似ていても大きな岩山は見当たることはなかった。

しかし、関東地方の東側では銚子だけが1億年前の地層が地表に顔を出している珍しい場所で「銚子ジオパーク」として多くの見どころに溢れている。

 

 

 

屏風ヶ浦

 

 

犬岩

 

 

千騎ヶ岩(せんがいわ)

 

 

 

日本有数の魚港や市場、ヤマサ醬油やヒゲタ醬油の本社工場などを見ることが出来なかったし海鮮料理を食べることが出来なかったが、海鹿島の実景や地質学の一部を体験することが出来た。

大洗鹿島線を経由しての銚子の街、観光協会で借りた電動式自転車で約3時間、約27キロを走破した春の旅だった。