「水戸徳川家名宝展 ―花鳥風月―」(其の1)@水戸徳川ミュージアム

 

 

 

 

2023年のNHKの大河ドラマ 「どうする家康」に因んで水戸徳川ミュージアでは水戸徳川家に伝来した家康の遺品(48点が重 要文化財に指定されている)など「水戸徳川家名宝展 ―花鳥風月―」展が開催されている。

 

 

 碁盤(銘 舞葡萄)徳川家康所用

豊臣秀吉が愛用し、 徳川家康との対局にも使用したと 伝えられる碁盤である。

「舞葡萄」の銘が示すように、 盤面に浮き出た葡萄の房のような模様が美しい。 材質は榧の根でたっぷりとした厚み、太くて短い脚が桃山時代の様式を伝えている。「駿府御譲品」として水戸徳川家初代・頼房 が譲り受けた。

 

四字一行書 「花鳥風月」徳川家康筆

徳川家康の直筆の書、 水戸徳川家に伝来した。

薄く具引した素紙に四字一行 「花鳥風月」と書した。

手習い作と みられているが、本書と同様のものが将軍家にも伝来している。

武人でありながら茶人のような風雅さがある。

今回の展覧会のタイトルに引用されている。

 

 

金小札緋緘具足 徳川家康所用

水戸徳川家に家康の御譲品「代々様御譲 「緋威具足」 明珍信家作の 具足。

 

六十二間筋兜、 前正中に「神武不殺」の文字が金象嵌され、鍬形に青龍の前立、靴は五段下り、鉢裏に「享禄四年辛卯二月吉日 明珍(花押) 」の銘がある。

 胴は二枚胴、草摺は七間五段下り、籠手には梨子地雷龍文蒔絵、臑当には梨子地雲鯱文蒔絵が施さ れている。

征夷大将軍らしい金色の華麗な具足。

 

 

「紫羽二重地桐紋繡取羽織」(重要文化財)

表裏ともに紫羽二重、中綿入り。前後5箇所に変わり桐紋が金・ もえぎ 萌黄・白など6色の色糸で繍い取ってある。

鎧の上から羽織るため普通の袖よりも広めに、1か月限定展示。

ほかの服飾類と合わせて48点が重 要文化財に指定されている。

 

 

 

白天鵞絨地陣羽織(重要文化財)

元和2年(1616) 徳川家康が薨じた際、御三家を中心に分与された遺品の「駿府御分物」

 

 

印籠3件

「水戸黄門漫遊記」により印籠は日広く知られるが、印籠は古くは印や印肉を入れる携帯用の容器であったが、江戸時代には薬類を 入れるようになった。

 印籠の左右の紐穴に緒と称される紐を通し緒・根付と称される部分を付けて、帯にはさんで使用した。

㊧楽器蒔絵印籠 (徳川家康所用

雅楽の装束や楽器が蒔絵された優美な印籠。

水晶の飄型根付が付属している。

 

㊥黒地葵紋金蒔絵印籠 (2代 光圀所用)

黒地に家紋を金蒔絵した最高の格式の印籠。

 

㊨黒地岩木犀蒔絵印籠(所用者不明だが歴代の藩主の何方かであろう)

岩上に立つ木犀を蒔絵にした印籠。

象牙に菊花が透彫された根付が付属している。

 

 

 太刀 ・銘 備前口村 (号 八丁念仏) 刃長 79.7cm

作者については未詳。銘の切り方から平安時代の作、古備前の刀と考えられている。 細身の姿が美しい太刀。

八丁念仏の銘は、切られた人が八丁 (約 900 メートル) ほど念仏を唱えて歩いて、そこで息が絶えたという由来から命名されたと考え られる。

 

*大正12年(1923)9月1日、関東大震災で被災し光を失ってしまった水戸徳川家伝来の「享保名物帳」に記載される「名物」と呼ばれ、168振の名刀を所持していたことでも知られている。

その中にはオンラインゲーム「刀剣乱舞」によって広く知られるようになった

「燭台切光忠」と新たに加わったのが「八丁念仏」。