城崎温泉@兵庫県豊岡市
「三爺の旅・丹後半島1周」其の⑪
丹後半島の山また山の道を抜けて広い川の流れに至ると、兵庫県豊岡市城崎の標識が有り、なんとか但馬の地に到着した。
ホテルにチェックイン前に城崎温泉を車から探訪することに。
開湯1300年の歴史を持つ城崎温泉は、平安時代から歌に詠まれ、文豪・志賀直哉をはじめ多くの文人に愛された湯治場だった。
1925年の北但馬地震で町は全焼するが『共存共栄』信念で新たな町造りをしたのが原点。
数箇所の源泉は一箇所にまとめられ、ブレンドされてから各旅館やホテル、共同浴場に配られる。
以前は各旅館にはお風呂場は無く、7箇所の共同浴場施設を宿泊客が巡った。
「御所の湯」共同浴場の一つだが、何処も大きく見事だ。(2010年3月に訪問時)
「城崎温泉絵図」(戦前)
今では『内湯』と呼ばれ、館内の温泉も多くなったが、主流は『外湯』と呼ばれるようになった共同浴場施設を巡るお客が街を散策している。
大阪からでも日帰りが出来る関西で有馬温泉に次ぐ人気の温泉街。
2010年3月に初めて訪れた時にも感じたが、若いカップルや家族連れなどが多く、活気が溢れた街だ。
街を流れる大谿川の両岸に立ち並ぶしだれ柳が印象的。
石橋や護岸の石垣などには地元産の玄武岩が使われている。
旅館の大方は個人経営の木造2階建てから3階建ての小規模の宿泊施設。
従って個人客が大勢を占める。
駐車場に入庫させて、ゆっくりと散策すればもっと多くを知ることが出来ただろうが、宿と商店が混在する雰囲気は普通の温泉街とはまるで異なる明るさ。
今夜のお宿「大江戸温泉物語 城崎温泉 きのさき」
町から少し離れているが、共同湯までのシャトルバスが発着している。
「大江戸温泉物語」系統のホテル、は3爺旅ではしばしば利用してきた。
温泉旅館事業を再生・運営などを手掛けているファンドの経営で、安価で気楽に宿泊できる。
夕食・朝食ともにバイキングスタイルで家族連れや仲間内の会合には最適だ。
外湯には出かけず内湯の温泉に入って7時から食事。
中・高校の同級生同士だが、その後は住んでいるエリアが異なれど、なにかと連絡を取り合っている仲間なので、話は尽きない。
歳のせいか酒量は大幅に減少して、酔うまでには飲めない。
城崎温泉では夏の間、毎日夜の9時から10分間、花火が打ち上げられる。
何処から打ち上げられるのか分からないが、広範囲から見ることが可能だ。
温泉組合によってなされるが『共栄共存』のおもてなしを実践している。
「城崎文芸館」 @豊岡市城崎町湯島357-1
志賀直哉が湯治のため城崎温泉を初めて訪れたのが1913年。
滞在中の出来事を書いた『城の崎にて』(1917年発刊)は、志賀作品を代表する短編として今なお多くの人に読み継がれている。
また、白樺派を中心に多くの文人墨客が訪れたことから、いつしか城崎温泉は「歴史と文学といで湯の街」として知られるようになった。
豊岡市立城崎文芸館は1996年に開館し、オープンから20周年を迎えた2016年秋に展示内容を大幅にリニューアルした。
温泉街を散策したかったが、城崎観光はここだけで念願の「玄武洞」に向かう。










