「AVANT4(語・KATARI)」展@ギャラリーエスパース

3月11日~3月16日

 

 

加藤木洋一・蒲生英治・槙野匠・横須賀幸男の4人によるグループ展「AVANT4(語・KATARI)」が「ギャラリーエスパース」で開催されている。

このグループ展は2008年12月にアートワークスギャラリー(水戸市五軒町)で蒲生、滑川、横須賀により「AVANT3」展を開催したことに始まる。

その後加藤木、槙野が参加し5人となった。

今年、滑川敬 は都合により不参加で、そのため Avant 4 となった。

 

 

槙野=ものと空間のつながりを構築する。

 

 

 

横須賀=絵画の成り立ちを考える。

 

 

 

蒲生=個人的な絵画表現をもとに自分の内面を描く。

 

 

蒲生・加藤木

 

 

 

加藤木=現代社会と日常の中の不条理をシニカルに見つめる。

 

 

このグループ展は横須賀幸男によるテーマが設けられる。

今回は「物語=KATARI」

 

ロシアのウクライナ侵攻が続いている。

21世紀になっても人類は紛争を解決するどころか、益々混沌と悲 劇の世界へさまよい出しているように思われる。

そしてこのような状況の中、 芸術のはたす役割、言葉や作 品の持つ「語 KATARI」 とは何なのかを、あらためて考えてみる。

 

以前読んだ多木浩二氏の 「神話なき世界の芸術家」を再び読み始めている。 20世紀後半に世界の美術界を 席巻した抽象表現主義の作家、 バーネット・ニューマンについて書かれたものである。

一見するとその単純 なカラーフィールドペインティングの作品はミニマルアートを予感させ、絵画のための絵画のような合理的、 論理的構成をとっているように思われる。

しかしそこには、後期の作品に多くキリスト教やユダヤ教の言葉が主題となっているように、神話的、物 語的世界が表象されている。 多木氏はあとがきの中で「たとえば 『アンナの光』を見ることは私には人間の 生で稀にめぐりあう一種のアクシデントであり、しかもそれは説明も表現もできない幸福感を私に残した。」 と書いている。

あらためて「物語=KATARI」、 それが人間に与えるものは何かと思う。

 

✙後記

会場で横須賀さんから展覧会のペーパーを戴き、多木浩二著の「神話なき世界の芸術家」をペラペラとめくったりしたので、普通気にしない「論」のようなモノにひかれよくよく纏まらない印象記となってしまった。

 

 

2008年12月「にアートワークスギャラリー」のレセプションに出席した。

ギャラリーの姿勢を含め、何かが新のことが始まる予感がした。

それから15年近い時間たった。

水戸の街や美術の世界はどう変わったのだろう。

僕の中では「アヴァン・ギャルド」というテーマが、その当時として使い古された言葉に聞こえたから、まして、現在も使う意味があるのか、腑に落ちない感じもした。

「会場に作者がいて、見るものと話す場がある」のが展覧会と改めて感じた。