幻の大津絵展@笠間日動美術館
笠間日動美術館で「幻の大津絵と東海道五拾参次」展が2022年1月2日~3月6日まで開催された。
「幻の大津絵」展の全37点が肉筆で、33点が洋画家・小絲源太郎(1887‐1978)の旧蔵品。富岡鉄斎(1837年- 1924年)の蔵品で、後に小絲源太郎蔵となったものが15点“さすが鉄斎”と敬服した。
北大路魯山人旧蔵の板絵2点も珍品だ。
額装の他、掛け軸の展示品もあった。
当時のオリジナル或いは旧蔵者が拘った表具なのかは分からないが、絵と表装の一体感は素晴らしい。
土産物として安価に売られた大津絵に、絵画としての価値を見出したのが柳宗悦で、1926(大正15)年頃から日常的な暮らしの中で使われてきた手仕事の日用品の中に「用の美」を見出し「民芸運動」が始まってからのこと。
鉄斎のコレクションはそれ以前のようだし、美術商「山中 商会」は 1928年にロンドンで大津絵展を開催しているので、大津絵の再評価は100年前に遡る。
*『大津絵』は江戸時代初期の頃、近江国大津の追分・三井寺辺りの街道で土産物として人気を博した絵画で、当初は信仰の一環として仏画からはじまり諧謔、風刺をまじえた鬼や動物が登場する戯画風の絵が多く描かれた。
また、浮世絵の影響を受けたと思われる美人画なども好まれた。
安価で素早く作るため、輪郭は版木を用い手彩色で仕上げた。















