酒列磯前神社@ひたちなか市磯崎町

 

 

 

 

太平洋に面した岬の丘上に鎮座する、酒列磯前神社の創建は斉衡3年(856)と伝えられる。

主祭神:少彦名命(すくなひこなのみこと)、大名持命とともに国造りを行ったとされる。

配祀神:大名持命 (おおなもちのみこと)大国主命(大己貴命)の別名。

大洗磯前神社祭神で、その分霊、少彦名命の力を借りて国造りを行ったとされる。

那珂川対岸の大洗にある「大洗磯前神社」とは主祭神と配祀神を交換した形で、2社で1つの信仰を形成している。

 

 

歴史がありながら中世には廃絶し社殿もなくなった様だが、近世になって水戸藩2代藩主・徳川光圀により造営の起工がなされ、3代藩主・綱條により現在地に遷座がなされ再興された。

旧鎮座地は一の鳥居の辺りと伝えられる。

石垣に囲まれた300m参道もその頃に作られたのだろう。

 

 

 

参道両側や境内周辺は広葉樹林(椿やタブノキ、スダジイなど)で特に山椿が目立つ、これからが見頃だ。

 

 

 

参道の途中に海側の道路に繋がる通路と階段がある。

磯崎漁港と北側に連なる海岸が見渡せる。

 

 

 

本殿や拝殿を囲む境内地内や一の鳥居から拝殿まで続く参道両脇の樹叢は当時からの姿を留め、襟を正したくなる。

 

 

 

特に本殿背後の樹叢は人の手がほとんど入らず、禁足地的に保護されてきたことがうかがえる。

 

余録

酒列磯前神社(さかつらいそさきじんじゃ)の社名について、読むのが難しいし、意味も分からなかったので調べてみた。

当社の周辺海岸の岩石群は南に約45度に傾斜して並んでいるが、その内の一部の北に傾いた部分、すなわち「逆列(さかつら)」の地名が社名の由来とされる。のちに酒の神様を祀るところから「酒列」となったとされる。

「酒」の字は少彦名命の酒神としての御神徳に沿って「酒」という字を当てたのではないかとも考えられている。とのことだが、どうも納得がいかない。