西成田育男展-Praia abandonada 廃濱-
@シロタ画廊 10月11日~23日
今展のテーマは『廃濱』
震災後10年半、人々が立ち去り震災の瓦礫を残したまま荒廃していく浜のイメージを投影したとのこと。
時期を同じくして奥様の西成田洋子さんが『記憶の領域2021』3丁目の「コバヤシ画廊」で開催中。
アーティストとして活躍する二人の関係はライバルでもあり仲間。
お互いを尊敬しつつ冷静に客観視している理想的な関係、と常々羨ましく感じている。
薄く粗い麻布を何重にも張り重ね、顔料等を何度も繰り返し塗り重ねて色彩を表出させる独特の画面は当初は茫洋としたものであったが、前回からは何か容らしいものが浮かび上がるようになってきたが、今回はさらに進んで短冊状あるいは方形が描かれ浮かび、或いは沈んでいるように見える。
ブルー系・赤系・ベージュ系など、薄い布を何枚も重ね下塗りが透けて浮かぶ。とらえどころのない形や色は、目を凝らしてみると同じ画面から別の画面が浮かんでくる、写真に写すと更に異なる。
西成田さんはアートディレクターとしてデザイン活動も業としている。
特に本の装丁には定評があり「これも西成田さん装丁」と驚いたことが度々ある。
関わった本の数は数百冊に及ぶらしい。
今回の作品の画面に見え隠れする短冊や方形は、1冊づつの物語のように思えた。










