「3.11とアーティスト:10年目の想像」展@水戸芸術館現代美術ギャラリー

2021年2月20日(土)~5月9日(日)

 

 

 

 

 

 

百年に一度と言われる新型コロナウイルスによる感染症の世界的な的な流行は、千年に一度とも言われる「東日本大震災」が「過去」となりつつある。とは言え、3月11日の10年目を迎え特集番組も沢山組まれた。

 

高さ30メートルを超える大津波が押し寄せ、人々の命とまちをのみ込んだ。

死者1万5900人、行方不明者2525人。

12都道県に及んだ被害は、全半壊した家屋は40万5161棟。

原発事故によって今も人が住めない地域は、福島県の7市町村337平方キロ。避難生活の末に衰弱したり自殺したりした関連死は3775人に達している。

 

 

 

「想定外」と称する事例が沢山起きたが、水戸芸術館現代美術ギャラリーは、加茂昂、小森はるか+瀬尾夏美、佐竹真紀子、高嶺格、ニシコ、藤井光、Don’t Follow the Windなどのアーティストたちが「作品」を通して震災に応答する。

 

展示を見ながら「大震災」は何だったかを、作者の意図や自分の感想を自問自答する機会となる。

VTRを大型のディスプレイで見せる作品も多いが、全てを見ると約3時間はかかるようだ。

このような展覧会の弱点とも言えるが、致し方ないのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幼かった或いは未体験の世代に語り伝えたいと「てんらんかいのしおり」が製作された。

子供ばかりでなく我々にも考えるヒントとなる。

 

大震災が露わにした問題は人によりけり、多くの事柄が脳裏をかすめる。

大震災は自然災害だが、それに伴って引き起こされた原発事故は人災。

避難に伴う慰謝料や営業損害、除染費用などの費用は膨大で、事故から10年が過ぎても増えるのは確実。

廃炉に要する費用や期間など、原発のコストは大きく地震大国の日本には馴染まない。

 

かさ上げ、巨大な防潮堤など復興事業をするが住民の減少は止まらない。

再生エネルギー問題で、巨大なソーラーパネル設置に伴う自然破壊など、矛盾することも多い。