『雑艸』創刊号 特集・山上雑林子展
1994年2月6日発行
『雑艸』創刊号は、1994年2月2日~13日、水戸市大町のNHK水戸放送局1階のギャラリー「すいとぴあ」で開催された山上雑林子(鎭夫)さんの1周忌遺作展に合わせて発刊された。
執筆をお願いしたのは吉田光男・寺門寿明・小泉博・小川知二・川又南岳・林一郎・福地靖・墳本喜久蔵・軍司直次郎・網代茂・鈴木重次・後藤道夫・正村稔・大須賀発蔵(掲載順)の各氏。
何れも生前に何らかの関りがあった方々、思い出の一端を記して頂いた。
A4・12㌻のささやかな個人誌。
題字は川又南岳さに揮毫をお願いした。
デザインは友人の加藤木洋一さんにお願いしたのが、季刊誌『銀花』風にしてほしいと当方の願いに合わせて頂いたので、パクリは加藤木さんの責任ではない。
『雑艸』と題したのは、骨董・古美術の先達である後藤清一(艸衣・そうい)さん・山上鎭夫(雑林子・ぞうりんし)さん、ご両名の号の一字ずつを勝手に頂き名付けた。
「雑艸」は普通に読めば“ざっそう”だが山上さんの読みに従い“ぞうそう”と読む。
山上さん後藤さんを囲んで古美術鑑賞をしながらの食事会も開催された。
この日は、山草愛好家でもあった墳本喜久蔵さんの自宅で。
湧水が流れる庭には山野草や山椿・夏椿や霧島つつじなど珍しい樹木も。
このお宅はその後「然林房」として営業していたが閉店したが、最近「和牛庵」として開店したらしい。
お二方のコレクションの傾向はかなり異なるが、精神は共通していた。
世間一般の常識にとらわれず、権威におもねづ我が道を貫く。
自らの価値観を大切にした。
今の世の中「忖度」ばかりだが、真逆の人生を貫いた。
骨董古美術は、反逆の心が重要とすれば正統でもある。








