-縄文の美と技、成熟する社会-@茨城県立歴史館
10月10日(土)~11月29日(日)
草創期は1万年以上前で、世界でも最古の文化とも言われる「縄文時代」。
近年の研究では、縄文社会は狩猟・採集の生活を基盤としながらも自然資源を巧みに利用し広域のネットワークを有し、豊かな精神文化を持つ社会であることが分かってきた。
●縄文時代は、草創期・早期・前期・中期・後期・晩期の6期に分けられる。
草創期(約1万6,000 - 1万2,000年前)、早期(約1万2,000 - 7,000年前)、前期(約7,000 - 5,500年前)、中期(約5,500 - 4,500年前)、後期(約4,500 - 3,300年前)、晩期(約3,300 - 2,800年前)となる。
*約6000年前には海面が現在より4m〜5m高く、縄文海進と呼ばれる。
茨城県内のほか、関東地方やその周辺の遺跡から出土した土器や土偶や装身具。
国宝の火焔土器や重要文化財も含まれているのだから凄い出来事。
美しい造形で技術的にも卓越した優品150点余りが展示されてある。
第1章「造形美と匠の技」
新潟・山梨・群馬などから出土した火焔型土器、水煙型土器、王冠型土器。
国宝2件、重文10件、を含む。
県内出土の「阿玉台式土器・加曾利E式土器」
美浦村「陸平貝塚」出土土器。
何れも縄文時代中期の優品。
装身具も多く展示されている。
土製の耳飾り、耳環など精緻の極み。
今回の展示品は考古学の資料展示と言うより、美術品としての価値の高い品が各地から集められた。
久し振りに充実感の在る展示だった。
第2章「豊かな精神文化」
土偶や石棒や石剣・石刀。
用途がはっきりとは解明されてはいないが,何れにしても祭祀に使われたのであろう。
県内最大の石棒。
ハート形土偶・みみずく土偶・遮光器土偶など多岐に渡る。
第3章「広がるネットワーク」
硬玉製大珠・ヒスイ原石・運ばれてきた新潟の土器・黒曜石など。
特定された原産地からはるばると運ばれたものも多い。
広域のネットワークがすでに出来上がっていた証拠と考える時、農耕・牧畜の定住生活が継続して営まれていたのだ。
第4章「特化されるモノ作り」
土器・漁具など、特化したモノ作りが行われていた。
第5章「縄文文化の到達点」
単なる実用品のみならず祭祀を含めた精神文化や、美的感性は「原始時代」という感じよりかなり現代人と共通するものを感じた。
縄文の土器の美しさには以前から興味を持っていたが、縄文人の豊かな感性と生活を見直す良い展覧会だ。
会期中に再度足を運びたいと思っている。










