旧川崎銀行水戸支店跡の行方は
水戸市泉町の「三菱UFJ銀行・水戸支店」が国道50号を挟んだ第二中央ビルに移転し、2月18日から新店舗での営業が始まった。
旧店舗は1909(明治42)年に川崎銀行水戸支店として完成した本格的洋風建築。
空襲で金庫と外壁を残して焼失するが、戦後の51年に復旧工事が済んだ文化財的な価値ある建物。
存続を願うのは大方の考えだろう。
三菱UFJ銀行としては、現状を利用してくれる方を優先に売却の方針らしい。
何件かの問い合わせもあり、最終的には入札で決定するらしい。(泉町商店会の望月芳雄さんの話)
水戸市が購入して博物館の別館、或いは観光の拠点として整備するなどが望ましいと考えるが、財政危機寸前の水戸市に望むのは難しそうだ。
同様の例として、
旧川崎銀行千葉支店は”鞘堂方式”によるビルを建設し、上部が「千葉市立美術館・中央区役所」として利用され、保存・再生がなされている。
旧川崎銀行佐倉支店は、旧建物を組み込んだ鉄骨鉄筋コンクリート造・地下2階地上5階建に改築「佐倉市立美術館」となっている。
どちらも現状保存でなく、一部を保存し大幅な改造・新築を伴う部分再生。
現状での再利用は難しい課題かもしれない。
とは言え、街のシンボルでかなりの広さを有している場所だ。
多くの方々の知恵を絞り、街の再生につながる妙手を募りたい。
●旧川崎銀行は茨城町海老沢に生まれた川崎八右衛門(1834~1907)により為替取扱業の川崎組が創設され、明治13(1880)年に川崎銀行と改称。
我が国を代表する私立銀行の誕生で後に川崎財閥へと発展した。
戦時統合により三菱銀行(現:三菱UFJ銀行)に吸収合併された。








