東京電力廃炉資料館@福島県双葉郡富岡町

 

 

2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震による災害およびこれに伴う福島第一原子力発電所事故による災害から間もなく8年を迎える。

 

JR常磐線の富岡駅より徒歩15分、東京電力のPR施設「旧東京電力福島第二原子力発電所エネルギー館」が平成30年11月30日に「東京電力廃炉資料館」としてリニアール開館した。

 

東日本大震災によって引き起こされた「原子力事故の事実と廃炉事業の現状等を解説した資料館」とのことで、どのようなものかと訪ねた。

 

 

常磐線の水戸駅から仙台方面は富岡駅が終点。

富岡-浪江 間20.8kmはバスによる代行輸送となっている。

 

 


除染・復旧工事が進行中で、2020年春までに運転を再開する見通しだ。

 


駅の海側は防潮堤の工事が進行中。

 


同じく海側に、除染による汚染物質の保管、或いは観点施設か?

 

 

 

駅から徒歩15分くらいの場所の施設だが、パネル展示が多い。


福島第一原子力発電所の「廃炉」に要する期間は30~40年と言われる。
費用は8兆円を見込み、賠償費用8兆円、除染・中間貯蔵費用8兆円の計24兆円とのことだが期間も費用も定かではない。

 

内部状況が未解明な中、世界中で誰も過去に経験をしたことのない作業が続いている。
誰かが世界中に公言した「アンダーコントロール」とは程遠い。

 

 

 

 

展示物はパネルによる解説や防護の作業服など、特別なものはない。

 

 

廃炉作業に従事する作業員が1日4000人以上ということに驚いた。
高額な日当を稼ごうと、命を犠牲にして多くの人達が働いているのだ。

 

国による24兆円という事故処理費用の試算に加え、放射性廃棄物の問題。
最終処分場や方法を見いだせない。
汚染水も増えるばかりでタンクの増設にも限度がある。

 

誰が考えても問題ばかりなのに、休止中の原発を再稼働しようとするのは無謀だろう。

 

放射線量が高いのを知りながら「安全だ」と帰還を勧める政策に対し虚しさを感じる見学であった。