東慶寺の「水月堂」@鎌倉市山ノ内

 


東慶寺は「縁切寺」として知られたが、1903年(明治36年)から男僧寺となり、1905年(明治38年)に円覚寺管長で建長寺管長も兼務した釈宗演が管長を辞して東慶寺に住持した。
その頃、鈴木大拙がしばしば訪れ夏目漱石も訪れた歴史を有する禅寺。

門柱の脇に由来が掲示されてある。

 

 

階段を登ると茅葺の小さな山門。

 

 

本堂前の多宝塔。
春には、枝垂れ桜が塔を蓋う。

 


本堂、
本堂の左側に「水月堂」が在る。

優雅な美しさで知られる「水月観音菩薩半跏像」を祀るお堂。

水月堂は事前予約すると拝観できる。
時間は9:30~と14:30~の2回。

 


「水月観音菩薩半跏像」

 

 

「水月堂」祭壇。
中央の円窓に「水月観音菩薩半跏像」。
左に「南無仏太子」(聖徳太子の二歳像)。
右に「誕生仏」
「水月」の扁額は鈴木大拙の書。

 

 

●「誕生仏」は水戸出身の彫刻家・後藤清一の昭和16年の作ながら、微笑をたたえた童顔の面相は白鳳時代を思わせる。
東新宿に在った加賀・前田家別邸の持仏堂を昭和34年に東慶寺の水月堂として移築・再建された際に祀られた。
鎌倉時代の「水月観音菩薩半跏像」の脇侍として遜色ない姿だ。
生前の後藤清一に憧れた私にとって、この堂に詣でるために東慶寺を訪れるのが喜びだ。

 

 

東慶寺の寺宝を収蔵・展示している「松岡宝蔵」。

 

 

毎年2月から4月にかけて開催される「東慶寺・仏像展」に際し、「誕生仏」が単独で展示されることもある。

 

 

花に囲まれた誕生仏。

 


4月8日の「灌仏会」の誕生仏(東慶寺のHPより)

 

 

 

仏間脇の茶室の床飾り。

 

 

 

 

花の寺としても名高い東慶寺の境内は四季折々の花で彩られる。

 


境内の竹の飾りも正月ならでは。

*大佛茶廊での愉しいひと時をすごしてのち、鶴岡八幡宮から建長寺を経るバス通りの山道を、北鎌倉の東慶寺まで徒歩で辿った。