木島櫻谷の「寒月」@泉屋博古館 分館
3月11日(日曜)、NHKの日曜美術館「漱石先生 この絵はお嫌いですか~孤高の画家 木島櫻谷~」を観て、こんな素晴らしい孤高の画家がいたもんだと。
感心した。
「生誕140年記念特別展」が泉屋博古館・分館で開催されている。
PartⅠ 近代動物画の冒険 2月24日~4月8日。
PartⅡ「四季連作屏風」+近代花鳥図屏風尽し 4月14日~5月6日
会場の泉屋博古館 分館は地下鉄「六本木3丁目駅」下車し、エスカレータで上がれば、泉ガーデン。
公園の一角に「泉屋博古館・分館」は住友グループの博物館。
京都の鹿ヶ谷の泉屋博古館本館は青銅器のコレクションで有名だ。
明治から昭和にかけて活躍した日本画家・木島櫻谷(このしまおうこく1877-1938)。
2013年に開催された回顧展をきっかけに、その後知られざる作品が続々と見出され、再評価の気運が高まっている。
櫻谷の魅力は、徹底した写生に裏打ちされた「動物画」で今回の展覧会の目玉ともいえるのが「寒月」
大正元年(1912)(京都市美術館蔵)。
月夜の竹林に現れた一頭の狐を静謐なトーンで描いた。
瞬間を絵の中に定着させる徹底した観察眼と墨の濃淡で描く技術は見事。
墨に群青を混ぜ、青みが掛かった墨色は独特だ。
別の展示室に使用した顔料が沢山展示されているが、その色数の豊富さに圧倒される。
発表時に「屏風にするよりも写真屋の背景にした方が適当な絵である」と
夏目漱石が酷評した逸話がテレビで紹介された。
明治の文豪で絵画に造詣が深かった漱石も、当時は奇異に映ったのであろう。
漱石に対する反論の気持ちであろう、自画像も紹介された。
京都の旧居は春秋の時期を限って公開されている。













