鈴木隆行氏の引退試合@ケーズデンキスタジアム水戸

 

 


引退記念グッズも販売された。

 


鹿島、水戸などで活躍し、2015年に引退した元日本代表FW鈴木隆行氏の引退試合が1月13日(土)ケーズデンキスタジアム水戸で行われた。

 

 

2011年3月11日の「東日本大震災」は未曾有の大震災で、千年に1度起こるか否か、生涯体験したくない悪夢だった。

2008年から米国のポートランドでプレーし、10年のシーズン後にはクラブから翌年のコーチ就任を打診された鈴木氏が一時帰国した翌日に震災に遭遇。
実家の在る日立市を含め茨城も大きな被害を受けた。
アメリカでのコーチ就任を断り、日本での復興の手助けを模索した。

 

J2水戸の関係者から要請にこたえ、異例の無報酬によるアマチュア契約をする。
「水戸は経営が苦しい。手伝うオレが金を貰うのは違う」。
男気あふれる復帰が反響を呼び、スポンサーも観衆も増えた。

正に、水戸ホーリーホックがJリーグのメンバーとして、地域のプロスポーツチームとして起動したと言える大きな出来事だった。
僕にとっても水戸ホーリーホックのツナガリが始まったのが鈴木選手の加入。

 

元日本代表としてのオーラを発し、不動のレギュラーとして4シーズンで24得点とチームを牽引、若手からも慕われ、15年に千葉に移籍・引退するまで、全力で駆け抜けた。

 

これほどまでに水戸に貢献した鈴木選手に応えることが出来ないのか?
と思っていただけに、この引退試合の実現は嬉しかった。
やっと借りが返せる、という感じだ。

おそらくはそのように考えた人が多かったのだろう。

 


9155人は水戸のレギラーシーズンでも最多に近い観衆。

 

 

 

 試合は、自身がゴールを決めた2002年日韓W杯日本代表を中心とした「SUZUKI FRIENDS」と、水戸の現役選手らで構成する「MITO SELECTIONS」が対戦。

 

(NHKテレビの画像から。)

 

 

鈴木氏は前半はSUZUKI―、後半にMITO―でプレーし、合計5得点を決める活躍。試合は7―6でSUZUKI―が勝利した。

 

 

試合後のスピーチで「ここまで現役を続けられてきたのも、いろんな方に助けられてきたおかげです。本当にありがとうございました」などとあいさつし、スピーチの途中では現役生活を振り返って涙ぐむ場面もあった。

 

 

 

(NHKテレビの画像から。)

現在はJリーグの監督就任に必要なS級ライセンスを受講しており、今年度中には取得できる見込み。
「名波さんのような監督になって現場に戻りたい。みなさん、いつかまたピッチでお会いしましょう」と締めくくった。

 

 

試合・セレモニー終了後、出場の全選手と鈴木氏の家族がグランドを廻りファンに挨拶。ファンとの別れを惜しんだ。


●2018年の日程が発表になった。
J1が2月23日(金)からでJ2は2月25日(日)から。
初戦水戸はホームに山形を迎える。
監督・コーチが代わり、人気を集めた前田大然が松本に戻り、選手も大幅に変わった。馴染みのない顔でのスタートは水戸の様なチームの宿命か。
好スタートを切って、ワクワクしながらスタジアム通いが出来ることを願っている。結果を出すことこそ、鈴木隆行の蒔いた種が芽を出し、成長した証となる。