是川縄文館@八戸市大字是川字横山1

夏の《みちのく》へ、其の七

 

 

 

北海道・北東北の縄文遺跡群として、晩期の「亀ヶ岡」が有名なので時代が下がると思っていたら、近年「三内丸山」の発掘調査などで、紀元前5000年頃からの前期から始まっていた。

今から7000年前で、中国文明・メソポタミア文明と同じ頃だ。

縄文の文化は世界的に評価される時代となった。

 

三内丸山と亀ヶ岡は青森県だが、同じ青森の「是川」も有名な遺跡で八戸市に在る、以前から訪ねたいと思っていた場所だ。

 

 

 

「是川縄文館」

八戸市是川字中居の,新井田川に面した低い舌状台地と,その南北両側の低地にひろがる縄文時代晩期の遺跡から出土した遺物を展示してある。

 

2階の受付で「1時間程度ですが、ボランティアのガイドさんの解説もあります」とのことでお願いした。お蔭様で、かなりの疑問が解決し納得できた。

 

1920年から30年にかけて、泉山家の敷地であったこの地を泉山岩次郎・斐次郎兄弟が行った発掘によって著名になった。

 

泉山家は八戸にて代々紺屋や木綿、古着を営んでいた素封家で銀行やセメント会社なども設立、八戸発展の基礎を作った。

末裔は東京在住で現在も資産家らしい。

 

 

国宝指定の合掌土偶。

座した姿で、当時は座って出産したと推測される資料。

 

 

発掘時の出土状況。

 

出土した遺物は縄文時代晩期に東北地方一帯に広がった亀ヶ岡文化の内容を示す代表的な資料が主だが、工芸的な技術がたかい、欠損部分が少なく完形品が多いのが特徴。

 

 

 

 

 

 

美しい文様で飾られた土器。

非常に繊細かつ大胆な文様は九州から関東へかけての文様より凝っている。

弥生土器にも劣らない。

 

 

香炉。

 

 

土偶。

出産や病気や怪我からの回復、様々な願いや祈りを込めたのだろう。、

 

 

耳飾り、耳たぶに穴を空け直径23㎝の輪をはめ込む。

 

高い工芸技術を示す木製品や漆塗り製品など。

 

 

木胎に漆。木の器に漆を掛ける。

 

 

籃胎漆器。竹類などを編み組した土台に漆を掛ける。

 

 

ベンガラを混ぜて、赤い発色させて塗り固めた漆の技術が5000年以上前に使われていたことに驚く。

 

縄文時代の文化の豊かさに改めて驚かされた。