西成田 育男 展・更地@シロタ画廊

2017522日~63

 

 

 

銀座の松坂屋跡地に「ギンザシックス(GINZA SIX)」が420日にオープンして賑わう6丁目は、道路まで付け替えられ、街の風景が一変した。

 

隣の7丁目の「シロタ画廊」は1966年に創業した現代アートを取り扱うギャラリー。開業して半世紀、同画廊で開催された展覧会は国内外の近代・現代美術を物語る記録でもある。

 

明日(63日)まで同画廊で「西成田 育男 展・更地」が開催されている。

 

薄手の麻の生成りのキャンバスは透けて見えるほどに薄い。

地塗りされてないキャンバスに雲母や顔料などを幾重にも塗り重ねてある。

 

複雑で多様な色が重なっているが、具体的な形が描かれているわけではない。

東関東大震災以後、暫く絵筆をとれなかった状態から生まれた「更地」シリーズは復興・再生への願いが込められているのかも。

 

 

 

会場を訪れた野沢二郎.さんと、西成田さん(526日)

 

サブタイトルが作品ごとに変り、色合いも変化する。

 

 

 

「更地・陽炎」

 

 

「更地・雨後」

 

 

 

「更地・夏暮」

 

技法的なことは分からないが、和紙や雲母なども使われているようだ。

 

 

 

確りと目を凝らしてみると複雑な画面だ。

 

今回は金箔も使用されたようで、画面にメリハリが効いている。

 

静謐な画面から力強さが湧きあがってくる感もある。

 

 

西成田さんはグラフィックデザイナー・アートディレクターとして活躍しながら創作活動に励み、年間に数回の個展を開いていることに対し尊敬の念は大きい。

 

デザインの仕事と創作活動が表裏一体となって相互に影響しているのだろうが、継続することには多大な気力・労力が必要だ。

 

それらを乗り越え「続けることしかない」との信念で新たな道を模索し続ける西成田さんに拍手だ。