後藤清一さんのこと@『鸚鵡貝』創刊号 

 

 

 

 

雑文集・『直しや雑記帳』が友人たちの援助で刊行されたのが(よこの会・19877月だが、それに先立つ19872月に同人誌『鸚鵡貝』創刊号が発刊された。

 

「日めくり俳句会」の仲間が中心になって「同人誌を作ろう」との話が持ち上がった。ジャンルは決めず好きなように使えるのが1人当たり10頁。

印刷経費の10ページ分を参加者が負担する、と言う取り決め。

 

表紙のデザインと絵、本文中のカットは画家の福地靖さんが、編集から印刷・刊行まで一切を大曽根克彦さん(当時タウン誌の編集長で、現在はフリーのライター)が無料奉仕でしてくれることになったので、経費の負担がメチャ安で出来ることになった。

 

小説・俳句・短歌・評伝・評論・絵画・随筆と内容豊富な総合誌で、サブタイトルには「文学と美術の小宇宙誌」と銘打った。

 

 

 

 

僕は彫刻家の後藤清一(1893-1984)さんの作品と人柄に魅入られていたので、書き残すにはいい機会と思えた。

勿論、作家の評伝を10ページで纏めるのは無理な話しなので、刊行ごとに連載すればと思い評伝「後藤清一さんのこと・其の壱」として書くことが出来た。

 

同人誌は3号まで、ともいわれる。

どの様な訳か記憶にないが二号には参加することなく、終わってしまった。

 

この資料を基に取材を重ね『後藤清一・ひとつの象徴と造型』として1990年に刊行できた。

後藤清一さんの生涯と作品を概観できる278頁の本としてまとめることが出来たのは『鸚鵡貝』創刊号のお蔭だ。