「狂演」スガダイロー×山下洋輔 @水戸芸術館

112618:30~

 

 

 

レコードを流すジャズ喫茶に通い詰めた時代もあったが、特に好みのプレーヤーがいると言う訳でもなし、酒を飲みながらのジャズをBGMとして聴くのが楽しいという程度のジャズファンだ。

今では古典とも言える「モダンジャズ」と称された域から抜け出ていない。

しかし、広場や店頭で催事として開催のライブコンサート等はそこそこ顔を出す。

 

75歳を迎えるので保守的になってしまったにせよ、好奇心は衰えづ、未知なるものを体験したいとの気持ちはある。

 

水戸藝術館のコンサートホールはクラッシック音楽が専門と思われているが、時には、ジャズのコンサート等も開催される。

「友の会」に入会していると、パンフレットが送られてくる。

年末から年始にかけて、フリージャズピアニスト・スガダイローによる三部作が開催されることになり、その第一弾が師匠・山下洋輔との「狂演」篇。

とのパンフレットに興味を抱き出かけた。

 

スガダイローは1974年生まれ。

クラシックピアノ習っていたが、中学生の時モダン・ジャズ・カルテットを率いたピアニスト、ジョン・ルイスと日本ジャズ界の最高峰の山下洋輔を聴いて大きな影響を受け、大学で生物学を学んでいたのに中退し、山下さんが教授を務めることになった洗足学園短期大学(当時)ジャズコースに一期生として入学した。

 

この日も演奏前にその件に触れていたが、ピアノ界の巨匠は若き自分の弟子に全面的な信頼を寄せ、この3回シリーズの第1回の師弟対決を喜んでいた。

 

水戸芸術館のFBにより知ったセットリストによれば、

《前半は》もみじ・遠くへ行きたい・シャボン玉・仙波山。

良く知っているメロディーが時々のぞかせるが、ジャズと言うより穏やかな現代音楽を聴いているような感じだった。

ジャズの多面性、どんな素材もジャズになる。

 

休憩後の《後半は》「序破急」というテーマでの即興。

前半とは打って変わって「競演」ならぬ「狂演」

 

 

 

 

 

(写真は水戸芸のFBより・撮影は長谷川健太郎)

 

残像が残るほどのスピードで鍵盤を叩き、ピアノが揺れるほどの勢いで鍵盤を押し込む。ペダルと床を踏み鳴らすというより蹴っ飛ばす。

踊る宗教にも似た狂気と陶酔。

互いへ投げかける強烈な個性のぶつかり合い。

正に「格闘技」のような凄さで、会場は圧倒された。

《アンコールは》山下洋輔の代表曲「キアズマ」

「凄い」と云うしかない。

 

 

 

2弾は「秘境/魔境」2017128日(月)

スガダイロー×田中泯、近藤岳、有馬純寿

 

スガダイロー(ピアノ)・ 田中泯(ダンス)・ 近藤 岳(パイプオルガン)・ 有馬純寿(エレクトロニクス)による異種格闘技の公演。

 

1部「秘境」 エントランスホール/第2部「魔境」 ACM劇場

これまた目撃の必要がありそうだ。