煎茶道東阿部流@偕楽園の好文亭
偕楽園の好文亭の広間で月に一度、茶会が開かれる。
水戸観光協会が主催だが運営は茶の湯ボランティア「拙誠会」が担当し、県内の連盟の社中が協賛している。
9月4日(日)は「煎茶道東阿部流」だった。
茶道と言うと抹茶を思い浮かべ、煎茶に対する関心は少ない。
ところが、江戸時代初期に禅宗の一つである黄檗宗を開いた隠元禅師によってもたらされた「煎茶」が隆盛の時期もあった。
煎茶自体が当時、最新の中国文化であり形式にとらわれずに煎茶を飲みながら清談を交わす、いわゆる「煎茶趣味」が文人の間で急速に広まった。
売茶翁と呼ばれる畸人の禅僧は、道士服を着て簡単な茶道具を持ち京都の各所で煎茶を供し評判となった。
詫びを重んじる抹茶に対し、古代中国の隠遁する賢人の自由と精神の気高さを表す「風流」を重んじた。
日常、飲んでいる[煎茶]は単なる飲み物だが、深い意味が有るのだ。
床飾りは花でなく果物など。
長寿の象徴の桃、蓮の実、瓢箪など。
これらを水墨で描いたり、詩文を作るなどの「清談」が主だった。
香は練香でなく線香。
掛け軸も道具に合わせ小さいものが多いと思っていたが、この日は普通の掛け軸の大きさだった。
夏なので冷水を使用した冷茶。
二煎戴くのだが、一煎目を飲み終えてからお菓子を戴く。
抹茶の場合のように飲む前にお菓子を戴くのとは異なる。
茶碗を替えずに二煎目戴くが味が濃くなる。
茶碗でなく茶卓ごと器を回す。
急須や茶卓など錫製が多いことに疑問を感じていたが、金属製にしては当りが柔らか、温度をあまり伝えない、などの利点があると聞き納得した。
この席は偶々外国人が多かった。
「偕楽園好文亭月釜」の煎茶席は今日だけ。
他は全て抹茶席なので今日はラッキーだった。









