湖北の観音様を訪ねる 其の1
東京藝術大学大学美術館で7月5日-~8月7日に開催された「観音の里の祈りとくらし展Ⅱ-びわ湖・長浜のホトケたち-」を観て、びわ湖・長浜の「観音の里」を訪ねたいと思った。展覧会場の仏様は、明るい照明の下で良く観ることは出来たが、多くの仏様は土地の人達によってお寺と言うより地域の「観音堂」等で大切に守られたものが多く、その風土を体験したいと思ったからだ。
会場の入り口で「長浜・観音の里」のパンフレットが配布され、市役所の観光課の方も会場に居られた。
白洲正子の『十一面観音巡礼』(昭和50年・新潮社)の「湖北の旅」に渡岸寺の「十一面観音」が紹介されてある。『芸術新潮』に連載されたものが纏められ単行本となった。その頃(1975年)に友人3人と渡岸寺の辺りから小浜まで旅した。
渡岸寺を始め羽賀寺の十一面観音など、多くの観音像との出会いに感激したのに、詳しくは憶えていない。
今回は、近江八幡~安土城址~彦根~長浜~木ノ本~菅浦、更には竹生島などを予定したが、主に長浜市に属する。
更には、湖西線沿いに大津まで。琵琶湖を一回り、びわ湖の周りは全て滋賀県だ。
中・高校時代からの友人で、大阪在住のTさんと横浜在住のFさんに一緒にどうかと連絡したら、両氏とも8月下旬ならOKとの返事だ。
僕を含めたこの3人は60年に渡り、関西或いは関東・水戸で毎年とは云わぬが酒を酌み、旅をする、気心の知れた得難い友達である。
青春18切符で大阪に。
僕は21日の早朝4時30分、常磐線の水戸発で新大阪に向かった。
乗り換えること9回、距離は682㌔で「千里中央駅」に4時半着。
約12時間の行程だった。
「青春18切符」を何度か使うとこの位は気楽なものだ、
東海道新幹線の登場以降、多くの路線に新幹線が走るように成り便利になったが、走り抜けるだけでは、旅の風情は感じられない、と思うのだが。
千里中央駅でTさんと待ち合わせ、この日は彼の家に泊めて頂く。
横浜のFさんから「台風11号の影響を心配し、京都に入りました」と連絡がある。明日は東海道線に影響がありそうと、当初、明日の9時頃に大津駅で待ち合わせを繰り上げたのだ。翌日9時半頃に京都のホテルに迎えに行くことにする。
再会を祝し乾杯し、早めにやすむことに。




