西成田 育男 展 更地/翳韻@ギャラリーしえる

201675日~717

 
   

 

西成田 育男さんの個展が開催されている「ギャラリーしえる」のドアを開けるまで、「今回の展覧会、どんな作品が並んでいるか」と期待が高まる嬉しさが有る。常に変化と進化を遂げ、予想もしない作品が並んでいたりするからだ。


 
  

西成田さんはグラフィックデザイナー・アートディレクターとして、今や県内では大御所、若手を起用したディレクションで新境地を拓いている。

忙しい合間を縫っての創作活動だが、これが忙しさに比例して良い作品が生まれるようだ。人間の能力は無限、の証だ。

 

2015912日~1025日に「いわき市立美術館」で開催された「西成田育男展・更地」では回顧展の要素もあり、西成田さんの全貌に触れた感じもした。

 

特に、Bari Box『言葉にならないものもある』(2001年)はクリアケースの中に外箱・絵画1点・写真2葉・半透明の中に封筒が入っている。

箱に入った作品で中が見えない、と云うのもあった。

 

今回は「更地/翳韻」

「更地は」分かるが「翳韻」は何と読み、どの様な意味か。

 

西成田さんはかなり難解なタイトルを使う。

自作の造語も意味が有るのだろう。

 

今回は大作から小品まで、平面作品だけだ。

 

薄手の麻の生成りのキャンバスに描かれてあるが、地塗りされてないキャンバスは、透けて見える。

 

雲母や和紙などが貼られたりで、下地は一様ではない。

その辺が魅力で、何度も塗り重ねられているから、かなり複雑な色合いだ。

日本画の顔料のような素材で描かれた画面は 複雑で多様な色。

画面はじっくりと眼を凝らして観なければ分からない。

茫洋として読み取れない形と色は何時まで見続けても限がない。

 
 

今回は黄色系の色を使った「更地/夏至」が加わった。

 


 
 
 

更地/錆壁・更地/翳処など、

 
 

 
 

日本画の顔料のような素材で描かれた無機的な画面だが、目に見えない何かが語りかけてくるから不思議だ。

 

 

関連催事として7月9日[]午後2時から

●長谷川裕久ポエトリー・リーディング「池沢夏樹詩集成」(抜粋)

●西成田さんを囲んでドリンクパーティー。

どちらも参加無料。

 

参考

【翳▼す】(音読み)「エイ」(訓読み)「かざす」「かげる」「かげ」「かげり」

意味:きぬがさ。鳥の羽で飾った絹を張った傘。

【韻】「イン」

言葉のひびき。また、物の出す音。「松韻・神韻・余韻」2 風流な趣。「韻事・韻致/気韻・風韻」3 漢字音で、声母(頭子音)を除いた部分。韻母。「韻字・韻書/音韻・畳韻・平水韻」4 詩や文章で、同一または類似の音を、特定の場所に繰り返して用いること。「韻律/押韻・脚韻・頭韻・和韻」5 詩歌。「韻文」